ビジネスの局面で使える知識、使えない知識(第7回)

成長する企業は営業利益率を見ている

2015.08.07 Fri連載バックナンバー

 こんにちは。ファイナンシャル・プランナーの横山研太郎です。「ビジネスの局面で使える知識、使えない知識」、今回は「営業利益の見方」についてお話します。

 経営状態を分析するための指標にはさまざまなものがありますが、その中でも特に簡単に使うことができるのが「営業利益」です。

 営業利益には、営業利益「額」、営業利益「率」という2つの見方があります。企業によっては、「営業利益額」に注目しているところもあるかもしれませんが、今後さらなる成長を目指しているのであれば、この機会に「営業利益率」に注目することをおすすめします。

 

営業利益額を見てしまう理由

 営業利益率よりも営業利益額に注目する企業は、毎月の資金繰りに悩んでいる場合が多いです。

 そのような企業は常に潤沢な現預金を保有しているわけではありません。創業まもない企業であればなおさらです。好きなだけ銀行から借り入れできるわけでもないため、毎月の給与や仕入先への支払には、得意先からの回収、つまり営業利益をあてにすることになります。

 つまり、「利益率がいくら高くても、手元の現預金が増えなければ意味がない」ので、毎月の営業報告や決算資料を見るときも、必然的に「営業利益額」を見るようになります。

 このような場合は、資金繰りが企業の維持に不可欠なため、「営業利益額を重視すること」は必ずしも間違いとは言えません。

 

営業利益額で判断する限界

 しかし、営業利益額だけを追求していては、経営判断に限界が見えてきてしまいます。

 具体的に例を挙げて考えてみましょう。売上が20億円で、営業利益額だけを見てみましょう。どちらの例の方が健全に見えるでしょうか。… 続きを読む

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横山 研太郎

横山 研太郎

ねこのてFP事務所 代表

富士通株式会社退職後、メーカーの経営サポート等を行う。現在は、ファイナンシャル・プランナーとして、資産運用を柱としたアドバイスをするだけでなく、学生への金融教育にも取り組んでいる

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