企画書作成に悩むビジネスマンへの指南書(第1回)

企画書作成はまず「企画書の企画」から始めよう

2014.12.03 Wed連載バックナンバー

 IT化の進展等と共に私達のビジネスをとりまく環境も日々進化を遂げていますが、いくらビジネス環境が進化しても、変わることなく昔も今もビジネスマンを悩ませる仕事があります。その一つが「企画書の作成」と言えるでしょう。

 私は現在「企画ストラクチャー」といって、顧客から聞き取った構想や企画骨子を企画書に仕上げる仕事を行っています。そのため、仕事柄多方面から「企画書はどう書けば良いのか」といった相談を多数受けてきましたが、それらの経験を通じ企画書の作成に悩む原因として、いくつか共通した課題があることに気付きました。

 そこで今回より2回にわたり、企画書作成が何故皆さんを悩ませるのかその原因を明らかにしつつ、その解決策をご紹介させて頂くことにします。その第1回としてご紹介するテーマが「企画書を企画する」ということです。

 企画書作成に頭を悩ませているビジネスマン諸氏は勿論のこと、企画書作成を部下に命じておられる管理職や幹部の皆さまにも大いに関わる内容でもありますので、ぜひ参考にして頂きたいと思います。

 

企画書をいきなり書こうとしてはいないでしょうか

 企画書作成の相談を受けた場合、私は必ず「どのような手順で企画書を書いているか」を尋ねるようにしています。すると「パワーポイントの画面を立ち上げ、背景を選んだら表紙から順番に……」といった主旨の返答が戻ってくることが大変多いことに驚かされました。

 つまり企画書作成を命じられたら、いきなり作成作業から着手しようとする場合が大変多いことに気付かされた訳です。果たして皆さんはどうでしょうか。企画書作成を命じられたら、惰性的にパワポの画面を立ち上げ、A4横のスライド画面を睨みつつ文字を打つことから始めてはいませんか。

 それではなかなかスイスイと企画書を書くことは出来ないでしょうし、数ページ程度はなんとかなっても、途中から全く進まなくなり行き詰まったとしても全く不思議ではありません。私から言わせれば、企画書をいきなり作成し始めるという行為は、設計図が無いまま建物を建てようとする行為と等しいと言えます。企画書を作成したいなら、まずは企画書の設計図にあたるものを用意する必要があります。

 

「企画書を企画する」こととは

 この企画書の設計図にあたるものを準備するという行為こそが、今回のテーマでもある「企画書を企画する」ということです。

 では「企画書を企画する」とは具体的に何をどうすれば良いかということですが、その前に皆さんに確認しておきたいことがあります。「企画する」という言葉をどう定義づけておられるでしょうか。

 私は「課題を解決する方法を模索、構想し、それをわかりやすく伝えるためにまとめること」と定義しています。それともう一つ。改まって言うほどのことでもないのですが、企画書とは「プレゼンする相手に合わせて作成されるべきもの」ですよね。

 極端な比較例ですが、プレゼンしなければならない相手が皆さんの会社の社長という場合と、小学生という場合なら、同じ企画内容であっても企画書で用いる言葉や表現方法、説明する項目やボリューム等、全く別物と言って良いぐらい違ってくるはずです。

 以上のことを踏まえて「企画書を企画する」という取り組みを整理してみましょう。企画書を企画するということは、作成者がどのような企画書を作るべきかを模索、構想し、それをまとめることです。

 次に「どのような企画書を作るべきか」ですが、これは前述の通り「プレゼンする相手が最も理解しやすい企画書を作るべき」となります。

 従ってこれらのことを一つにまとめますと、次のようになります。… 続きを読む

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相澤 幸広

相澤 幸広

ライター

教育分野を中心とした経営コンサルティング企業で経験を積んだ後、経営コンサルタントとして独立。企画立案やCSをテーマとした企業コンサルティングを行っている他、事業構想等を企画書としてまとめる企画ストラクチャー業務や、ビジネスマン向けの教材や講座開発等も手掛けている。趣味は映画鑑賞。

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