成功者の生き方から学ぶ人生のヒント(第14回)

T・ウッズ~休養は若き日のプレースタイルとの決別

2015.04.20 Mon連載バックナンバー

 世界のゴルフ界で絶対王者として君臨してきたタイガーウッズ。2015年のマスターズでは2か月間の休養から復帰するタイガーに注目が集まりました。最終結果は通算5アンダーの17位タイという成績に終わりましたが、試合後のインタビューでは「僕は満足している」とコメントしました。

 タイガーは今年の2月に「自分のプレーはトーナメントに堪えうるものでない」として長期休養を宣言しました。ファンやマスコミの中には「タイガーは心が疲れてしまったのではないか」という声もありましたが、今回の復帰戦で、彼は『ニュータイガー』を目指して努力を続けているということをファンに示したのではないかと思います。

 ビジネスパーソンにおいても、40歳前後の頃は勢いだけで壁を乗り越えてきた若い頃のスタイルが限界に来てしまう時期です。今回はタイガーウッズを例に挙げて、若い頃のスタイルからの転換についてお話しを進めていきましょう。

 

18年前のマスターズがタイガー伝説の始まりだった

 タイガーウッズは1975年生まれの39歳。黒人の父親とアジア系の母親の間に生まれたタイガーは父親の手ほどきで生後9か月からゴルフをはじめ、早くから天才少年として注目されるようになりました。そして、全米アマチュア選手権で3連覇を達成した1996年に20歳でプロに転向すると、一気に世界のゴルフ界の中心へと飛び出していきました。

 プロ2年目の1997年4月。タイガーは4大メジャートーナメントのひとつであるマスターズを21歳3カ月という今も残る史上最年少記録で優勝します。この時は2位に12打差をつける圧勝で、優勝スコアの18アンダーは、今年の大会で優勝したジョーダン・スピースとともに現在も大会記録です。

 若い頃のタイガーは高い弾道でピンそばにピタリと付けるショットが持ち味でした。ゴルフをやられる方でしたら分かると思いますが、ゴルフでは高い弾道の打球は逆回転が掛かって吹き上がるように上昇し真上から落ちてくる感覚になります。マスターズを圧倒的な強さで制した時、マスコミは「タイガーは空から攻めてきた」と評しました。

 その後のタイガーは圧倒的な強さでメジャー大会を次々に制していきます。2000年の全米オープンでは2位に15打差で圧勝し、同年の全英オープンを19アンダーという驚異的なスコアで制します。2位に15打差というストローク差と、19アンダーというスコアは4大メジャー大会を通じての記録として今も残っています。

 ゴルフではマスターズ、全米オープン、全英オープン、全米プロの4大会がメジャートーナメント(グランドスラム)に指定され、全ての大会を制した選手はグランドスラマーとして後世に語り継がれていきます。ちなみに男子でグランドスラムを達成した選手はこれまでタイガーを含めて5人しかいません。

 

輝かしい栄光の後に訪れた不遇の時代

 タイガーは2008年の全米オープン優勝で4大メジャー通算14勝となり、ジャック・ニクラウスの持つメジャー通算18勝の記録にあと4勝となった時には、新記録を達成するのも時間の問題だと思われたものです。しかし、その後タイガーは不遇の時代を迎えます。… 続きを読む

全文(続き)を読む

続きを読むにはログインが必要です。

まだ会員でない方は、会員登録(無料)いただくと、続きが読めます。

連載記事

増田明美~テレビ中継で有名監督に異を唱えた正義感
南 武志

南 武志

フリーランサー

広告代理店、PR会社での勤務を経て、広告業界専業のヘッドハンターとして9年間活動。20代から50代までの数多くの転職希望者と本音で語り合った経験を元に、若き組織人への提言をまとめる。

このページの先頭へ
Bizコンパス公式Facebook Bizコンパス公式Twitter