成功者の生き方から学ぶ人生のヒント(第1回)

高橋大輔~あの大ケガはバンクーバーへと通じていた

2014.12.01 Mon連載バックナンバー

 人生で起こる出来事は、すべて最善のために起こります。たとえその人にとっては不運な出来事であったとしても、後から思い返してみると、その不運が起こったからこそ自分は成功できたのだと思えることがあるものです。

 スポーツ界や芸能界でも、「あの時のケガが自分を大きく成長させてくれた」とか、「不遇な時期を過ごしたことが結果的に良かった」というスター達のコメントをよく耳にします。

 近年のスポーツ界では、前十字靭帯の断裂による選手生命の危機を克服してオリンピックで銅メダルを獲得した、元フィギュアスケート選手の高橋大輔さんの復活劇が思い浮かびます。今回は「人生で起こる出来事は、すべて最善のために起こる」ということを、偉大なフィギュアスケーター・高橋大輔さんを例に挙げながらお話ししていきます。

 

ケガがあったからこそメダルを取れた(by高橋大輔)

 2006年2月のトリノ五輪に出場し、翌2007年の世界選手権で銀メダルを獲得した高橋さんに不運が襲ったのは2008年10月のこと。トリプルアクセルの練習中に前十字靭帯断裂という大ケガを負いました。シーズン開幕直前の大ケガによって、オリンピックの前年という大切なシーズンを棒に振ることになり、一部の報道では再起を危ぶむ論調も見られました。

 全試合欠場したシーズンが終わり、いよいよオリンピックイヤーを迎えようとする2009年の秋頃に、テレビのニュース番組で復活を目指す高橋選手の特集が放送されましたが、番組で高橋選手はケガをした右膝以外の部分を強化していると話していました。

 具体的には、足首の関節の柔軟性を強化したことで、以前に比べて足首の関節が曲がるようになり、スピンの時により深く沈み込むことができるようになったとのことでした。彼がバンクーバー・オリンピックで銅メダルを獲得したのは翌年の2月のことです。

 彼は引退会見で、大ケガをしたことを今どう思っているかと聞かれた時に、「ケガがあったからこそバンクーバーでメダルが取れたのだと思う」とした後で、「ケガがあったからこそ、身体をちゃんと作らなければいけないと思いましたし、ケガがなかったらもっと早く辞めていたかもしれない…」と語っています。

 あの時のケガは、高橋さんの人生において最善のために起こったことなのかもしれません。

 

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南 武志

南 武志

フリーランサー

広告代理店、PR会社での勤務を経て、広告業界専業のヘッドハンターとして9年間活動。20代から50代までの数多くの転職希望者と本音で語り合った経験を元に、若き組織人への提言をまとめる。

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