ホテル評論家・瀧澤信秋の「出張するならこのホテル!」(第9回)

大手予約サイトはもう古い?最新ホテル予約テクニック

2015.03.10 Tue連載バックナンバー

ホテル予約はOTA全盛時代

 普段、どのような方法でホテルを予約しているだろうか。ウォークイン(予約なしの飛び込み客)でホテルのフロントへ行けば、空室があってもチェックインを断られることはよく知られているので、予約の上ホテルへ出向くのは常識である。

 とはいえ、ホテルへ電話をして予約の申し込みをする人はごく少数派ではなかろうか。今やパソコンやスマートフォンでの予約は当たり前。それもホテルの公式ホームページからではなく、「宿泊予約サイト」といわれるネット上の旅行代理店を利用するケースが大半だ。

 ネット上の旅行代理店はOTA(Online Travel Agent)と呼ばれる。インターネット上のみで取引を行う旅行会社のことで「楽天トラベル」や「じゃらん」といえばイメージしやすいだろうか。このOTA、利用したことのある人ならわかると思うがとにかく安い。正規料金からかなり割引かれた料金設定である。満室が増える超繁忙期を除けば、さまざまなホテルで多彩なプランも掲載されている。ゆえに、選択肢がありすぎて迷うことも。

 

多様化する予約サイト

 各予約サイトは、提携ホテル数や会員へのサービスを拡充している。その実勢料金の安さやホテル間の比較ができることで人気だ。オンラインレビュー(口コミ)でホテルの実態を把握する利用者も多い。さまざまな業者が参入し会員獲得にしのぎを削る中で、提携施設の多い大手サイトはやはり人気だ。

 「楽天トラベル」は提携ホテル数の多さが特徴であるし、1泊2食付きの温泉旅館などにも強い「じゃらん」は、ホテル検索の条件設定の詳細さも人気。「一休.com」は高級ホテル、高級旅館に特化した予約サイトで、高級ホテルがお得に利用できる限定プランなども人気。いずれの予約サイトも利用に応じたポイントが加算されることも魅力のひとつだ。

 特定の分野に特化したサービスを提供しているサイトにも注目したい。たとえば「ベストリザーブ」というサイトでは、数は限られるが提携高級ホテルの最安値保証をしたコンテンツがあり、高級ホテルが驚くような価格で予約できる。海外のホテルに強かった「エクスペディア」や「ブッキングドットコム」といったサイトも国内ホテル特化へ力を入れるようになった。

 

「最安値宣言」「ベストレート保証」-公式サイトの逆襲

 ホテルの予約サイトで格安利用したことがある人ならば、直接ホテルへ予約し正規料金で利用することはまずないだろう。予約サイトはホテルから卸してもらった商品を売る「旅行会社」だ。ホテル自体では宣伝力も営業力も限られるので、そうした手間や経費も勘案し予約サイトへ安く卸され、我々が目にする格安の割引料金となってあらわれる。予約サイト(旅行会社)は、売れた客室料金から一定の割合の成約手数料をホテルから受け取る。

 ところがその手数料はここ数年値上げが相次ぎ、更に宿泊者へ還元されるポイントまで負担させられる例もあるという。… 続きを読む

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瀧澤 信秋

瀧澤 信秋

ホテル評論家、旅行作家

All About公式ホテルガイド。ホテル情報専門サイトHotelers編集長。日本旅行作家協会正会員。利用者目線やコストパフォーマンスを重視する取材を徹底。その忌憚なきホテル評論には定評がある。フィールドは、ホテルステイからホテルグルメ、ホテルにまつわる社会問題までと幅広い。テレビやラジオ、雑誌などの露出も数えきれず、業界専門誌への連載も手がけるなどメディアからの信頼も厚い。また旅行作家として旅のエッセイなども多数発表、ファンも多い。2014年は365日異なるホテルにチェックインし続ける「365日365ホテル」を実践中。

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