ホテル評論家・瀧澤信秋の「出張するならこのホテル!」(第33回)

ホテルで災害が起きたら?評論家が実践する自衛策

2016.03.11 Fri連載バックナンバー

 ホテルステイは個室に長時間滞在することから、災害に巻き込まれる可能性がないとは言い切れない。消防法などの基準に適合することは前提ではあるが、それでもホテルの火災事故は後を絶たない。大規模な地震など、ホテルに直接的な原因がない天災でも、被害に巻き込まれる可能性と常に隣り合わせだ。

 今回は、日常的にホテルステイを続ける筆者が留意する、ホテル災害の安全自衛策についてまとめてみたい。

 

○○○をチェックすれば防災対策のレベルがわかる

 サービスに割り切り感のあるビジネスホテルでも、ある程度のチェーンになれば統一した安全対策マニュアルが徹底されており、安全性への信頼性は高いといえる。一方、独立(自営)型で特に経年劣化が感じられるようなホテルの場合、防災対策なども旧式のケースが多く、ホテルの安全対策について利用者側にて確認すべき必要性も高くなってくる。

 特に、ロビーや廊下といったパブリックスペースでは、調度品や内装、じゅうたんの損傷などをチェックしたい。そうした損傷でさえ修繕できる余裕がない場合、防災にまで十分なケアができていない場合がある。

 客室ではカーテンや内装材の防災マークなどもチェック。また、窓が開閉できるか、全館空調で窓の開閉が出来ない場合でも外気の取入口があるか、チェックしたいところだ。中には、防災用の非常水を各部屋に常備しているようなホテルチェーンもある(ドーミーインなど)。

 また、車の利用でなくとも、駐車場位置をチェックしておきたい。緊急時の避難場所になるからだ。特に規模の小さなホテルの場合、屋外駐車場の場所がわかりにくいケースも多い。

 

リラックスも兼ねた自衛策

 ホテルの宿泊は非日常とくつろぎを目的とされることが多いので、ホテル=安全な場所という前提から、「安全対策」という発想自体が相容れない場所ともいえる。そのようなホテル災害の安全自衛策は、筆者の場合、結果としてホテルステイを充実させる効用も兼ねるようになる。

 たとえば、予約の時… 続きを読む

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瀧澤 信秋

瀧澤 信秋

ホテル評論家、旅行作家

All About公式ホテルガイド。ホテル情報専門サイトHotelers編集長。日本旅行作家協会正会員。利用者目線やコストパフォーマンスを重視する取材を徹底。その忌憚なきホテル評論には定評がある。フィールドは、ホテルステイからホテルグルメ、ホテルにまつわる社会問題までと幅広い。テレビやラジオ、雑誌などの露出も数えきれず、業界専門誌への連載も手がけるなどメディアからの信頼も厚い。また旅行作家として旅のエッセイなども多数発表、ファンも多い。2014年は365日異なるホテルにチェックインし続ける「365日365ホテル」を実践中。

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