ホテル評論家・瀧澤信秋の「出張するならこのホテル!」(第3回)

ビジネスホテルで美味しい朝を!朝食が凄いホテル

2014.12.09 Tue連載バックナンバー

ビジネスホテル朝食の逆転現象

 ビジネスホテルは、大規模な全国チェーンに代表される「低廉型ビジネスホテル」と、コンセプトなどを持たせた「付加価値型ビジネスホテル」に大別される。宿泊料金も低廉型より付加価値型が2割以上高いレートが一般的である。

 ところが朝食に限ってみると、低廉型では「無料朝食」がブームになっているが、付加価値型で無料はほとんどみられない。朝食付き宿泊プランはあるものの、朝食だけ別途追加する場合は、800円~1,200円程度の料金を支払うケースが多い。低廉型が無料で付加価値型が有料という「逆転現象」がいまのビジネスホテル朝食の特色であるともいえる。

 無料朝食とはいっても、もちろん宿泊料金に転嫁されていることは言うまでもない。有料朝食の対比表現として低廉型ホテルでは「無料朝食」という表現を用いているが、だからこそ、宿泊料金の高いホテルが有料で、安いホテルが無料という傾向が面白い。

 

無料朝食なら全国チェーンの低廉型ビジネスホテルを狙え!

 低廉型ビジネスホテルの代表的チェーンといえば、東横インルートインアパホテルスーパーホテルなどが挙げられるが、この中ではアパホテル以外は、例外を除き宿泊者全員に無料で朝食を提供している。

 無料とはいえ、パンや珈琲だけの軽食ではなくブッフェスタイルを導入し、ご飯、パン、煮物焼き物等の各種おかずを提供している。最大手の東横インでは、おにぎりや味噌汁の他にパンもあり、店舗によってはカレーや炊き込みご飯、ちらし寿司なども日替わりで提供。また、スーパーホテルでは「健康朝食」をテーマに、煮物や焼き魚などご飯がすすむメニューが用意されており好評だ。更にルートインチェーンでは、煮物焼き物に加え、揚げ物やソーセージにスクランブルエッグなどラインナップが豊富。これが本当に無料!?と唸ってしまう朝食である。

 

ビジネスホテル無料朝食の最高峰 -ホテルココ・グラン上野不忍-

 充実した無料朝食を展開する大手全国チェーンのビジネスホテルであるが、それらホテルに対抗すべく、更に上をいく無料朝食を提供する小規模ビジネスホテルチェーンも散見されるようになった。特に地方都市でその傾向がある。たとえば九州を中心に展開する「HOTEL AZ」チェーン、中国地方の「ホテルアクティブ」チェーンなどの充実ぶりは特徴的だ。

 東京でいうと、… 続きを読む

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瀧澤 信秋

瀧澤 信秋

ホテル評論家、旅行作家

All About公式ホテルガイド。ホテル情報専門サイトHotelers編集長。日本旅行作家協会正会員。利用者目線やコストパフォーマンスを重視する取材を徹底。その忌憚なきホテル評論には定評がある。フィールドは、ホテルステイからホテルグルメ、ホテルにまつわる社会問題までと幅広い。テレビやラジオ、雑誌などの露出も数えきれず、業界専門誌への連載も手がけるなどメディアからの信頼も厚い。また旅行作家として旅のエッセイなども多数発表、ファンも多い。2014年は365日異なるホテルにチェックインし続ける「365日365ホテル」を実践中。

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