ホテル評論家・瀧澤信秋の「出張するならこのホテル!」(第23回)

全国チェーンに対抗!進化型ヒジネスホテル西日本編

2015.10.14 Wed連載バックナンバー

全国チェーンvs独立系

 ホテル業界では現在、外資系デラックスホテルが進出し、伝統的な日系デラックスホテルとの熾烈なホテル戦争が繰り広げられているが、ビジネスホテルの世界も同様だ。ただし、こちらは外資vs日本ではなく、大手全国チェーンホテルvs独立系ホテルという構図である。

 大手全国チェーンが各地へ急速な展開を実現できるのは、多くの場合「リース方式」がとられているためである。各地の土地オーナーなどへホテル建設を持ち掛け、建設されたホテルを20年間などの一定期間リースすることを約するのである。すなわち、全国各地の駅前にあるビジネスホテルの看板とオーナーは別、というケースが多いということになる。

 大手全国チェーンのホテルは、客室面積やフロアプラン、レイアウト、備品から運営のオペレーションまで大変良く研究されている。利用者が利便性高く快適に過ごせ、同時に最大の収益化を実現できるビジネスモデルとして注目に値する。一方、判を押したような同じホテルが特徴にもなる。全国各地、何処へ出向いても「あのホテルのあの客室」である。

 

駅前ホテルの様相を一変させた全国チェーン

 全国チェーンの人気は、そうした安心感と同時に、会員カードなどによる「ポイント」を貯めやすいことも大きな理由になり、出張族からの絶大な支持を受けて久しい。そうした全国チェーンの進出は、地方都市の駅前ホテルの様相を一変させた。資本力のないホテルは買収され、手っ取り早いリニューアルと共に看板が掛け替えられる。まるでオセロゲームのようだと語るホテル関係者もいる。

 ところが近年、そうした全国チェーンに対抗すべく、さまざまな付加価値をもたらした独立系ホテル、小規模チェーンのホテルが現れ各地で注目を浴びてきた。そして、全国チェーンの利用者が、当該都市へ出向いた時は鞍替えする現象が起きている。そのような「付加価値型ビジネスホテル」には筆者も注目してきたが、今回は西日本の進化型ビジネスホテルを紹介したい。

 

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瀧澤 信秋

瀧澤 信秋

ホテル評論家、旅行作家

All About公式ホテルガイド。ホテル情報専門サイトHotelers編集長。日本旅行作家協会正会員。利用者目線やコストパフォーマンスを重視する取材を徹底。その忌憚なきホテル評論には定評がある。フィールドは、ホテルステイからホテルグルメ、ホテルにまつわる社会問題までと幅広い。テレビやラジオ、雑誌などの露出も数えきれず、業界専門誌への連載も手がけるなどメディアからの信頼も厚い。また旅行作家として旅のエッセイなども多数発表、ファンも多い。2014年は365日異なるホテルにチェックインし続ける「365日365ホテル」を実践中。

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