ホテル評論家・瀧澤信秋の「出張するならこのホテル!」(第18回)

東京出張ならココ! 評論家オススメのホテル都心編

2015.07.29 Wed連載バックナンバー

“東京ホテル難民”

 昨今、「ホテル難民」という言葉がメディアを賑わしている。遠方から東京や大阪のような都会へ出向く際に、ホテルの予約が鬼門になっているのだ。旅慣れた出張族にとって、ホテル予約などはお手の物だったはずが、いつものお気に入りホテルは満室、ホテルを変えようがエリアを変えようが満室という事態になっているようだ。実際、困った経験をした読者も多いのではないだろうか。これまで経験のないような信じがたい事態が続いている。

 筆者は東京在住ゆえ、都内のホテルを積極的に利用する機会は少なかったが、昨年「365日365ホテル」というミッションを遂行する中で、都内の気になるホテル、穴場的なホテルを積極的に利用してきた。やはり、予約の困難さも気になったが、「この料金でこの悦楽度」、すなわち「コストパフォーマンス」をホテル評論の視座にしている身としては、繁忙期でも予約のしやすさや、同じホテルを少しでも安い料金で予約するということなどを、ホテル予約の際に念頭に置いてきた。

 都心部から郊外も含めれば、大都会東京のホテルは数やバラエティ共に、他都市と比較して別格。もちろんおすすめホテルは数多いが、枚挙に暇がないので、今回は「12ホテル」の紹介に止める。「12」とは本連載では異例の多さとなるため、前編と後編の2回に分けて紹介することをお許し願いたい。

 前編では、東京23区内、つまり「都心部」に限定したホテルを扱う。デラックスからビジネスまで、充実したラインナップの都心ホテルの中から、出張で利用価値の高い立地、クォリティのホテルを紹介する。今回も、「独立系や小規模チェーン等のホテルを中心に紹介する」という本連載の特筆性を鑑み、多店舗展開されている全国チェーンのビジネスホテルなど、全国各地で均一のクォリティであるチェーンホテル等の紹介は、基本的に控えることにする。

 

池袋駅近辺に泊まるよりもオススメ「ホテルベルクラシック東京」(豊島区/大塚駅)

 よりコスパの高いホテル予約には「大ターミナルの隣駅を狙え!」と、本連載でも書いているが、大ターミナル池袋の隣駅「大塚」のイチオシホテルが「ホテルベルクラシック東京」だ。ターミナル駅のホテルには人気が集まる傾向はあるが、駅の規模が大きいので、構外へ出るまでに相当な時間を要する場合が多い。特にホテルまで「駅徒歩●分」に要注意だ。

 その点、このホテルは大塚駅から徒歩1分。池袋駅から1駅移動しても、大塚駅はコンパクトなため速達性に優れる。しかも、シティホテルを彷彿とさせるロビーや、質感の高い広めの客室など、ホテル本体の魅力も相当高い。池袋駅至近の同クラスホテルで比較すると、料金や客室のクォリティもこちらに分があるおすすめのホテルだ。

 

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瀧澤 信秋

瀧澤 信秋

ホテル評論家、旅行作家

All About公式ホテルガイド。ホテル情報専門サイトHotelers編集長。日本旅行作家協会正会員。利用者目線やコストパフォーマンスを重視する取材を徹底。その忌憚なきホテル評論には定評がある。フィールドは、ホテルステイからホテルグルメ、ホテルにまつわる社会問題までと幅広い。テレビやラジオ、雑誌などの露出も数えきれず、業界専門誌への連載も手がけるなどメディアからの信頼も厚い。また旅行作家として旅のエッセイなども多数発表、ファンも多い。2014年は365日異なるホテルにチェックインし続ける「365日365ホテル」を実践中。

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