ホテル評論家・瀧澤信秋の「出張するならこのホテル!」(第15回)

空いているホテルがない……こんな時はどうする!?

2015.06.17 Wed連載バックナンバー

 都市部のホテルが高稼働で、ホテルの予約が取りづらい状況が起きている。東京や大阪など国内旅行の観光スポットが増えたこともあるが、最も大きな要因は、訪日外国人客の増加だ。

 今回は、ホテルが空いていない時でもホテルを予約する“裏技”を紹介する。

 

訪日外国人客の増加でホテルが取れない

 東京や大阪など大都市部のホテルを中心に、客室稼働率の上昇が続いている。ビジネスホテルでいえば、これまでウィークデイは出張族といわれるサラリーマンが主たる客層であった。近年、東京や大阪には、東京スカイツリーやユニバーサル・スタジオ・ジャパンといった観光スポットが増え、日本人観光客が押し寄せていることは一因だが、最近はちょっと様子が違い、「インバウンド」と呼ばれる訪日外国人客がその中心となっている。

 実際ホテルへ出向くと、ロビーに外国人客が溢れている光景をよく目にする。リーズナブルなビジネスホテルも外国人客には高評価だ。清潔で安全な日本のビジネスホテルは、使いやすくて便利と外国人客は言う。日本の治安の良さも観光地としての人気に一役買っていると言われるが、ホテルも例外でないようだ。

 訪日外国人客によるホテル利用の増加は、実際の数字にも表れている。円安に加えビザ発給要件の緩和もあり、2014年は約1,341万人が訪日。延べ宿泊者数でいえば約4,482万人と前年比で33.8パーセント増(政府観光局統計)(PDF)2015年の1月から3月期(PDF)で見ても前年比38.8パーセント増と、外国人客は着実に増加している。ビジネスホテルの稼働率でいえば、東京都86.0パーセント、大阪府84.2パーセントと統計をとりはじめた2009年以降で過去最高を記録。人気観光地を有する京都府では、なんと86.1パーセントと東京や大阪をも上回った(観光庁統計)。

 

やはり日本人ビジネス客は重要なゲスト

 ホテルスタッフとの会話の中で、「外国人客の増加は著しい」という声は多く聞かれる。しかも、予約は1ヶ月前、早い場合には1年前というから驚く。出張の予定が1ヶ月以上前に確定するサラリーマンは珍しいだろう。やはり、外国人客の予約がビジネス客の予約を困難にしていることは言えそうだ。

 ホテルにとって早めに予約をもらえることは有り難いが、やはりビジネスホテルにとって、出張族が大切な客層であることは間違いない。外国人客の需要に頼ることは、反面、国内の天変地異や、国際情勢によって需要が激変するリスクを常に含んでいる。また、直前の団体客キャンセルなども、日本人客と比較して外国人客に多い傾向があるようで、ホテルにとっては悩みの種であるという。

 以上のような事情から、出張族向けに一定枠を確保するホテルは多いが、訪日外国人客は今後も増加すると予測されており、やはり、大都市部のホテルの予約はますます困難になっていくだろう。

 今回は、そのような中でも「ホテルを予約する裏技」を紹介したい。

 

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瀧澤 信秋

瀧澤 信秋

ホテル評論家、旅行作家

All About公式ホテルガイド。ホテル情報専門サイトHotelers編集長。日本旅行作家協会正会員。利用者目線やコストパフォーマンスを重視する取材を徹底。その忌憚なきホテル評論には定評がある。フィールドは、ホテルステイからホテルグルメ、ホテルにまつわる社会問題までと幅広い。テレビやラジオ、雑誌などの露出も数えきれず、業界専門誌への連載も手がけるなどメディアからの信頼も厚い。また旅行作家として旅のエッセイなども多数発表、ファンも多い。2014年は365日異なるホテルにチェックインし続ける「365日365ホテル」を実践中。

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