グローバルリーダーを知っていますか?(第1回)

“冷や汗”体験がグローバルリーダーの糧になる

2014.09.10 Wed連載バックナンバー

 こんにちは。富士ゼロックス総合教育研究所でお客さま企業のグローバルリーダー育成の支援などをしています一島直子と申します。これから2回にわたり、今求められているグローバル対応力やリーダーの育成について考えてみたいと思います。

 初回は、20代、30代の若手リーダーを対象とした研修に立ち会う中で、最近感じるコミュニケーションの特徴を中心にご紹介します。体系的な話というより経験の共有になろうかと思いますが、その中から何らかのヒントがあれば幸いです。

 

研修の一場面から

 「グローバル対応力強化」をテーマとした研修はいろいろありますが、どれもさまざまな価値観を持つ人と成果を出していくためにはどうしたらよいのか、その考え方やコミュニケーションのスキルを取り上げていく点は同じです。そのクライマックスとなるのが「ロールプレイ(役割演技)」です。実際に行われた、ある研修の例を見てみましょう。

 「ある日、プロジェクトのメンバーが、翌週から2週間の休みを取りたいと言ってきました。あなたはプロジェクトリーダーとして1カ月後に控えているプロジェクトの終結を成功裏に迎える責任があります。どのような対応をとりますか?そのメンバーと会話をしてください。」

 この申し出をしたメンバーが、入社して数年の若手社員だったら、「何を考えているのか!」と一喝するところでしょうか。でも、今回の研修では、相手はフランス人のジャンです。ジャンは有能な社員であり、こんなことでトラブルになって去られるのは惜しい人材です。みなさんだったらどのようなことを質問し、どのような落とし所を考えるでしょうか。

 

参加者たちはどう反応するのか? 冷や汗のロールプレイ体験

 参加者たちは、このロールプレイに対して作戦を立てます。

 「抜けてもらったら困るな。2週間は長いから半分にしてもらおうか」
 「プロジェクトマネジャーとしてバシッと言うことは言わないといけないんじゃないか」
 「ヨーロッパの人たちは休暇が長いはず。休暇に対する感覚が違うかもしれない……」

 悩んだ結果、以下のようなことをジャンに告げることになります。… 続きを読む

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一島 直子

一島 直子

株式会社富士ゼロックス総合教育研究所 研究開発&コンサルティング部 グローバルパートナー推進グループ

富士ゼロックス総合教育研究所にて、グローバルパートナーのリーダーシッププログラムやアセスメントツールの日本化に従事。人材開発のソリューション設計、ファシリテータをしながらグローバルリーダー育成を中心としたソリューションを展開している。Hogan Assessment 認定コーチ。

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