10分でマスターする「政治・経済ニュースのツボ」(第2回)

TPP 「得する人」と「損する人」の激突模様

2014.01.12 Sun連載バックナンバー

 TPPは「環太平洋地域で新たに経済を連携させよう」という協定です。正式名称は「Trans-Pacific Partnership(環太平洋戦略的経済連携協定)」といいます。「日本の農家が全滅する」「輸出産業には好影響が大きい」などなど、その影響についてはさまざまなことが語られていて、当然のことながら、立場によって賛成反対が大きく分かれています。

 

迷走する米オバマ政権の戦略

 「米オバマ政権が主導し、輸出増加によるアベノミクス効果増強を狙う安倍政権がそれにのっかっているもの」というイメージが強いTPPですが、もともとは2005年にシンガポール、ニュージーランド、チリ、ブルネイの4カ国によって設立されたかなりローカルな経済協定でした。

 その後、2010年に「国家輸出戦略」を打ち出した米オバマ政権が着目。輸出の倍増を目指す同構想の柱にTPPを据えたことから参加国が増え、2013年7月に日本が合流した際には、すでにカナダ、オーストラリア、メキシコなど11カ国が参加する大きな協定となっていました。

 米政府は昨年末までに交渉をとりまとめる予定でしたが、財政危機によりオバマ大統領が予定されていたアジア歴訪をキャンセル。個別に根回しする機会を失うなど、ここにきて失速する様子もうかがえます。… 続きを読む

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谷垣 吉彦/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

谷垣 吉彦/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

フリーランスライター

アダルト層向け商品の販促プランニングや、経営・医療系書籍の企画・立案・執筆など、幅広い分野でライターとして活動する。大阪ミレニアムミステリー賞を受賞するなど、エンターテイメント分野での実績も評価されている。

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