人手不足を抑える新たな手段

あの成長企業はユニークな福利厚生を導入している

2017.09.01 Fri連載バックナンバー

 ここ数年、いわゆる「ブラック企業」の存在が社会問題となっています。何をもってブラック企業とするかという定義は曖昧ですが、たとえば厚生年金や雇用保険といった福利厚生を用意していない企業も、ブラック企業と見なされるケースがあります。

 そうした企業がある一方で、従業員に対する福利厚生を手厚くしている企業も見られます。有効求人倍率が高まり、人手不足が高まっている現在、給与以外の面で報酬を与えることは、離職率を抑えるための有効な手段のひとつといえます。

 今回は、そうした福利厚生に力を入れる企業の中から、特にユニークな制度を導入している企業、福利厚生に結びつくサービスを開発している企業を紹介します。

 

必ずしも導入することはないが、あった方が働きやすい

 ユニークな福利厚生制度を紹介する前に、そもそも「福利厚生」がどのようなものであるか、その前提から触れてみましょう。福利厚生とは、使用者、つまり企業が従業員やその家族のために行う、賃金以外の現金給付やサービスの提供を指します。

 福利厚生は大きく2種類に分けられ、1つは健康保険料、介護保険料、厚生年金保険料、労働保険料といった、法律で義務付けられている「法定福利」です。法定福利は、冒頭で触れたような一部のブラック企業を除き、企業による大きな差はありません。

 もう1つが、法律では特に義務付けられておらず、企業が任意に決める「法定外福利」です。

 代表的な法定外福利には、交通費や住宅手当、食費の支給(社員食堂)などが該当します。企業がこれらの制度を導入する必要はありませんが、導入することで従業員は働きやすくなり、モチベーションのアップや離職率の低下など、結果的に企業のメリットにつながります。

 しかし最近では、前述した一般的な法定外福利とは一風変わった、独自の取り組みを進めている企業もあります。

 

野菜を支給、かき氷食べ放題の福利厚生も

 スマートフォンのアプリ開発などを行っているIT企業の株式会社ゆめみでは、従業員に野菜を現物支給する、その名も「野菜支給制度」を採用しています。これは毎月1回、有機野菜や自然栽培の野菜を、提携する農園から送ってもらい、従業員に支給するというもの。旬の野菜セットや果物など、数種類から選択が可能です。

 同社がこの制度を開始した裏には、… 続きを読む

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Bizコンパス編集部

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