クラッシャー上司になってはいけない(第1回)

部下を平気で潰す「クラッシャー上司」の特徴とは?

2017.05.09 Tue連載バックナンバー

 2017年1月に発売された「クラッシャー上司 平気で部下を追い詰める人たち」 (PHP新書)という本が人気となっています。

 著者で精神科医の松崎一葉氏(以下、松崎氏)によると、クラッシャー上司とは、部下を精神的に潰し、平気で部下を追い詰めながらも、どんどん出世していってしまう人といいます。しかも、こうしたクラッシャー上司が、多くの職場で問題になっているといいます。

 クラッシャー上司は、どのように部下を潰していくのでしょうか? 本書に書かれている事例・特徴から読み解きます。

 

「自分には関係ない」が最も危険なサイン

 本書によると、クラッシャー上司は怒ってばかりの「カミナリ上司」や、長時間労働や残業を推進する「モーレツ社員」のようなタイプとは違うようです。また、いわゆる「パワハラ上司」とも少し違うようです。

 しかし、クラッシャー上司は、ブラック企業ではなくても、一部上場企業の役員や中小企業のワンマン経営者のなかにもいるそうです。

 「クラッシャー上司? 自分には関係ない!」と思われている人もいるかもしれませんが、本書の内容からすると、むしろそうした人の方が「要注意」です。なぜなら、本書で指摘されているクラッシャー上司の最大の特徴は「鈍感」だからです。

 

「最近の若いのはダメだなあ」

 クラッシャー上司は、どのような点で鈍感なのでしょうか? 本書で記されている2つの例を取り上げます。

 まずは、上司A氏に“潰された”女子社員Fさんの話です。A氏は入社2年目のFさんに期待を込め、かなり難しい案件を任せました。ある日、クライアント側の責によるトラブルが発生しますが、A氏は「向こうも悪いが、お前も悪い」と、Fさんのせいにし、突き放します。

 Fさんは翌日から納期に間に合わせるため、深夜まで残業し、土日も自宅で仕事をする日々を送ります。A氏は心配し声をかけ、Fさんの残業に付き合いサポートもしましたが、その態度は厳しく、ちょっとのミスでも叱責したといいます。また、「期待して任せたのに」「やっぱり無理かー」といった発言もあったといいます。

 結果的に、FさんはA氏と朝から深夜まで食事も一緒という日々が続き、やがてFさんは「うつ状態」と診断され自宅療養に。その報告を総務から受けたA氏は、こう言ったそうです。… 続きを読む

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石盛 丈博

石盛 丈博

ITC 代表

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