ネガティブな意見に組織改善のチャンスがある

マイナス思考の人材が組織に欠かせない理由とは

2017.02.09 Thu連載バックナンバー

 一般的にビジネスパーソンは、プラス思考であることが求められがちです。“目標達成”、“業務効率の向上”のようなミッションを達成するために、マイナス思考よりもポジティブなプラス思考を組織が求めるのは、当然のことかもしれません。

 しかしビジネスパーソンにとって、マイナス思考は実は意外と役に立つものです。今回は、マイナス思考の人材が組織に欠かせない理由について言及します。

 

マイナス思考はネガティブシミュレーションに繋がる

 プラス思考の人材が組織にとって欠かせない理由は、説明するまでもありません。目標を掲げ、それに向かって進む際は、前だけを見ることが必要だからです。

 しかし一方で、マイナス思考をする人材が組織にいなければ、目標を達成し続けることはできません。なぜなら、マイナス思考な人材がいることで、最悪な事態が起こることを事前に想定しておく「ネガティブシミュレーション」ができるため、リスク管理が強固になるからです。

 事業戦略を考える際や組織を運営する上で、トラブルや事故をあらかじめ想定しておくネガティブシミュレーションの存在は欠かせません。マイナス思考の人は、物事をマイナスに考えるからこそ、ネガティブな事態が起こることが細かく予測でき、リスク管理する方法まで考えることができるのです。

 企業の中には、社員にプラス思考をすることを求める組織もあるかもしれません。しかし、プラス思考を“強要”するとなると危険です。なぜなら、社員の本音が聞けなくなることです。マイナス発言をある程度許容しなければ、組織に対する不満の声や、業務中に社員が感じている本音が上司まで届かなくなります。

 仮に、マニュアル化された営業プロセスに矛盾点を感じた社員がいたとしましょう。もしかしたら、かつては時代に合っていたはずの営業プロセスが、もはや時代に合わなくなっている可能性があります。

 しかし、ここでもしマイナス思考やマイナスの発言を受け入れなければ、そういった改善のヒントを潰すことになります。これはプラス思考が推奨されがちな営業部ではよく起こりがちな現象です。マイナスの意見はただの批判ではなく、「改善のアイデア」があることを忘れてはいけません。

 そしてそれは、日報など業務報告などにおいても同じです。たとえば、もし社員から「日報の項目が細かすぎる」という声があった場合、… 続きを読む

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高槻 雫

高槻 雫

フリーライター

兵庫県在住のフリーライター。人材派遣会社の営業担当として様々な採用現場に携わった経験を元に、ビジネス心理学や採用に関するコラムを執筆している。特にITや医療、介護分野に精通している。平成28年、情報セキュリティマネジメント試験合格。趣味は楽器演奏と温泉巡り。

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