多様化するワークスタイルとキャリアスタイルへ対応

大手企業が続々導入「再雇用制度」の価値とは?

2016.06.13 Mon連載バックナンバー

 2016年3月に、オリックス株式会社は「カムバック再雇用制度」の導入を発表しました。

 この再雇用制度は、定年退職した人を再度雇用するのではなく、出産や介護、配偶者の転勤などの事情で退職や転職した社員を再度雇用するというものです。

 このような再雇用制度は、森永乳業や武田薬品、三井物産などでも導入されており、企業側からも働く側からも注目されています。

 そこで今回は、この再雇用制度を導入することのメリットと、導入に際する注意点について見ていきます。

 

カムバック社員には同期社員と同程度の待遇を保証

 オリックスがグループ12社で開始した「カムバック再雇用制度」は、退職したり他社に転職したりした元社員に対して、同社への復帰を促すものです。再雇用者には、一定水準(在職中の同期入社の社員と同程度)の給与や待遇が保証されます。

 同社が再雇用制度を始めた裏には、事業の多角化を進める狙いがあります。異業種での経験と元社員としての経験を活かせる環境を整備することで、多角化に対応する優秀な人材を確保しようとする試みです。

 同社は同時に、ライフイベントによる休職や転勤にも柔軟に対応するために「エリア変更制度」と「休職制度」も整えました。これは配偶者の転勤に伴う転居が必要になった際は、まず転居先に同社の拠点があればそこへの異動を可能とし、拠点が無かった場合は、最長5年間の休職を認めるというものです。

 同社はさらに「キャリアセレクト制度」も導入しています。この制度では、社員が育児や介護のために、一時的に自らの役割を縮小するために、職種や等級を転換できます。

 このような同社の取り組みは、多様化する働き方に柔軟な対応を行うことで、戦力となる優秀な人材を維持する試みとして、その成果が注目されています。

 

大手企業が続々導入

 オリックスのほかにも再雇用制度を導入している企業がありますのでいくつか紹介しましょう。… 続きを読む

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地蔵 重樹

地蔵 重樹

フリーライター

ニュースサイトやオウンドメディアなどのWebコンテンツや、書籍のライティングを行う。著書に『〈アウトライン記述法〉でA4一枚の文書がサクサクつくれる本』(日本実業出版社)などがある。

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