何が問題?組織のお金の使い方

舛添都知事に学ぶ、リーダーが注意すべきお金の話

2016.06.06 Mon連載バックナンバー

 舛添要一東京都知事による、政治資金や都の財源の使途を問われる行動が問題となっています。知事は会見にて正当性を主張していますが、都の財政は都民税や交付金で賄われている以上、倫理的には疑問点を持つところが多々あります。

 組織のリーダーによる公的なお金の使い方は、地方公共団体でも、民間でも、基本的な考え方は同じです。ビジネスリーダーだからといって、会社のお金を私的なことに使っていいとは限りません。たとえ法的にOKだったとしても、経営的、倫理的な観点では避けておくべきこともあります。

 ここでは税理士の観点から、舛添都知事の取った行動の何が問題なのか、費用に関する問題を考えていきたいと思います。

 

「公用車で湯河原の別荘へ家族旅行」はOK? NG?

 まずは「組織の資金で家族旅行に行く(公用車で湯河原の別荘まで行く問題も含む)」という件について考えてみましょう。

 「公金で旅行に行く」と聞くと、不謹慎に思う人もいるかもしれませんが、一般の企業にもよくあることです。その具体的な例が社員旅行です。従業員の家族も同行する社員旅行を催す企業も多いでしょうが、このことが福利厚生規定に記載されていれば何も問題ありません。“ツアーガイドやコンパニオンを連れていくのは会社の経費として認められるが、家族を連れていくのは認められない”という線引きも、法律的に存在しません。組織のお金を使って家族旅行に行くこと自体は、特に問題はありません。

 しかし、舛添都知事の場合は条件が異なります。… 続きを読む

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神谷 拓摩

神谷 拓摩

税理士

大阪府吹田市出身。2002年3月履正社高校卒業、2006年3月慶應義塾大学商学部卒業。その後6年間、税務会計事務所、税理士事務所にて税務、会計事務に従事する。2014年6月に独立、かみや会計事務所開業。ホームページはhttp://www.kamiya-tax.jp/

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