企業のための「強み革命」(第2回)

優れたマネージャーはまず従業員の○○を確認する

2016.05.26 Thu連載バックナンバー

「強み(長所)を活かすべきか、弱み(欠点)を克服すべきか?」

 多くの企業が人材育成の場面で直面しそうな問題だが、2001年に発行されたビジネス書『さあ、才能に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす』(日本経済新聞出版社刊/マーカス・バッキンガム、ドナルド・O.クリフトン共著)によれば、“強みを活かすべき”であるという。

 第1回では、多くの企業において、強みの活用よりも弱みの克服に注力してしまっていることを指摘し、同時に自分の中の“強みの源泉”となる「資質」を見つける方法を解説した。

 第2回となる今回は、実際に仕事で自分の強み(資質)を活かしている状態とはどのようなことを指すのか、そしてそのことによって企業がどのように変わっていくのかを、『さあ、才能に目覚めよう』にて述べられた内容を元に説明する。

 

“強みとなりうる資質”は34パターン

 本書ではアメリカ大手調査会社・ギャラップ社が取得したデータが数多く紹介されているが、今回注目したいのが「強み」に関する調査だ。

 同社が過去30年にわたり、傑出した才能を持った人々に関する体系的な調査の結果、「強みとなりうる資質」には、34のパターンがあるという。これらの資質のうち、自らが持つ複数の資質が組み合わさって、強みになるという。以下、その資質を列挙する。

【本書にて取り上げられている34パターンの“強みとなりうる資質”】

 達成欲、活発性、適応性、分析思考、アレンジ、信念、指令性、コミュニケーション、競争性、運命思考、原点思考、慎重さ、成長促進、規律性、共感性、公平性、目標志向、未来志向、調和性、着想、包含、個別化、収集心、内省、学習欲、最上志向、ポジティブ、親密性、責任感、回復志向、自己革新、自我、戦略性、社交性

 これらはいずれも、無意識の思考、感情、行動を決定付ける、脳内のシナプス結合の結果、生まれたものである。人が得意なことは、脳のシナプスが強固に結合しており、その処理能力に長けている、イコール資質がある、ということである。

 上記で挙げた資質の中から、自分の強みでない資質があったとしても、人間はそれを育むことができる。たとえ成人に達した後でも、トレーニングによって脳内に新たなネットワークを構築しうることが判明している。

 しかし、“ずば抜けた成果を出す”のであれば、… 続きを読む

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峯 英一郎/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

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ライター・キャリア&ITコンサルタント

IT企業から独立後、キャリア開発のセミナーやコンサルティング、さまざまな分野・ポジションで活躍するビジネス・パーソンや企業を取材・執筆するなどメディア制作を行なう。IT分野のコンサルティングや執筆にも注力している。
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