箱根駅伝を振り返る

青学の優勝に見る、選手自身が「考える」ことの強さ

2016.02.01 Mon連載バックナンバー

 2016年の1月2、3日に行われた箱根駅伝は、青山学院大学が1区から先頭を譲らない完全優勝で2連覇を達成しました。昨年の初優勝以来、青学の原晋監督のユニークな指導法がスポーツメディアで注目されています。

 原監督の指導法の特徴は、選手たちに考えることを教え、自分の考えを述べるよう奨励したことにあります。

 陸上競技の評論家の中には、昨年の「ワクワク大作戦」や今年の「ハッピー大作戦」といったキャッチフレーズに注目し、青学の選手たちの笑顔が連覇に繋がったと解説する人もいます。たしかに、選手たちの笑顔の根底には楽しさがあったはずですが、それはおそらく、彼らは自分たちで考えた練習プランで結果が出たことが楽しかったのでしょう。

 考えながら練習し、考えながらプレーすることはアメリカのスポーツ選手にとっては当たり前のことです。一方、日本では子供の頃から考えるトレーニングがなされていません。

 今回は原晋監督の指導法やエピソードをご紹介しながら、青学が勝ち続けることによって日本の学生スポーツが変わっていくということについて述べていきます。

 

学生スポーツ界のスター選手が世界で通用しないという現実

 日本のマラソン界では、大学時代に将来のメダル候補と言われた人材が全く伸びてこないという例が数多く見られます。各メディアの論調を見ると、日本では駅伝があることでマラソンに特化した練習ができないことが要因として挙げられています。ただ、選手自身が考えてこなかったことが壁に突き当たることも大きな要因のひとつである可能性が高いです。

 というのも、スポーツとは本来は… 続きを読む

全文(続き)を読む

続きを読むにはログインが必要です。

まだ会員でない方は、会員登録(無料)いただくと、続きが読めます。

南 武志

南 武志

フリーランサー

広告代理店、PR会社での勤務を経て、広告業界専業のヘッドハンターとして9年間活動。20代から50代までの数多くの転職希望者と本音で語り合った経験を元に、若き組織人への提言をまとめる。

このページの先頭へ
Bizコンパス公式Facebook Bizコンパス公式Twitter