世界を相手に勝つ日本人アスリート(第4回)

井岡一翔の“流されない心”は、才能より勝る

2016.02.29 Mon連載バックナンバー

 2015年12月31日、プロボクサーの井岡一翔は、WBA世界フライ級タイトルマッチにて挑戦者のファン・カルロス・レベコにTKO勝ちをおさめ、同タイトルの防衛に成功した。テレビでその勇姿を目にした人も多いだろう。

 井岡がWBA世界フライ級の第75代王者となったのは同年4月22日のこと。彼は既に、2011年に第21代WBA世界ミニマム級王者、翌年に第27代WBA世界ライトフライ級王者を達成していたため、これで3階級を制覇したことになる。プロ18戦目での3階級制覇は“世界最速”の記録だった。

 井岡の成功の要因として、その「血筋」の良さが度々あげられる。叔父は“2階級制覇”の元世界王者・井岡弘樹、自身のトレーナーである父親も元プロボクサーである。しかし彼は、「『サラブレッド』や『エリート』といった肩書きだけで試合に勝てるほど、甘い世界じゃない」と語る。

 それでは、井岡を成功に導いたものは何なのだろうか? 彼の著書「今をブレない。」(講談社刊、井岡一翔著)から読み解いてみる。

 

「ボクシングの才能がある」なんて感じたことがない

 井岡は子供の頃からボクシングをやってきたが、小学校を卒業するまでは野球とサッカーを並行してやっていた。しかし「どうも団体競技は自分に向いていないとわかって、中学からはボクシング一本に絞り込んだ」という。

 ボクシングの道を選んだ理由が「才能があるから」ではないところがポイントだ。井岡は「自分に… 続きを読む

全文(続き)を読む

続きを読むにはログインが必要です。

まだ会員でない方は、会員登録(無料)いただくと、続きが読めます。

峯 英一郎/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

峯 英一郎/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

ライター・キャリア&ITコンサルタント

IT企業から独立後、キャリア開発のセミナーやコンサルティング、さまざまな分野・ポジションで活躍するビジネス・パーソンや企業を取材・執筆するなどメディア制作を行なう。IT分野のコンサルティングや執筆にも注力している。
https://www.facebook.com/mineeii

このページの先頭へ
Bizコンパス公式Facebook Bizコンパス公式Twitter