今すぐできる組織の改善(第38回)

心が「モンキーマインド」では集中して仕事できない

2017.07.10 Mon連載バックナンバー

 今日は重要な顧客への提案書を仕上げる日。前日深夜まで仕事をしたので、朝はフレックスタイム制度を使って10時に出社しました。早く提案書を作成しないといけないのですが、出社してすぐにやることはメールチェックと社内郵送物の開封。提案書に取りかかる前に、関係部署のメールを済ませないと心が落ち着かないからです。

 メールの確認と返信を終え、スッキリしてから提案書作成に入ろうとするものの、返信をしたことですぐに新しい返信が来る。さらに、別の問い合わせが来る。返信に集中していると上司から呼ばれ、急ぎの仕事を依頼される……。

 かつての私は、こんな仕事リズムのなかで重要な作業が後回しになる悪循環の中にいました。

 私が重要な仕事に集中できなかったのは、「モンキーマインド」に陥ってしまい、「オペレーティブモード」から抜け出せなかったからです。

 

集中できないモンキーマインドから、一心不乱のチーターマインドへ

 木の枝から枝へ、騒がしく飛び回るサルの姿を思い描いてみてください。心理学では、せわしなく動き回る思考をサルにたとえて「モンキーマインド」と呼びます。

 資料作成、電話、メールなど全く異なるモードの仕事にバラバラと手をつけている状態のとき、私たちの脳は次から次に興味・集中の対象を切り替えていることになります。仕事が非効率になる原因の一つは低集中です。頭が「あれもこれも」と複数の仕事に集中分散しているとき、ToDoが次から次に頭に浮かんで雑念が思考を占領してしまいがちになり、結果としてモンキーマインドに陥ります。

 カリフォルニア大学アーバイン校の研究では、「一度注意がそれると、集中を元に戻すには… 続きを読む

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古川 武士

古川 武士

習慣化コンサルティング株式会社 代表取締役

関西大学を卒業後、日立製作所などを経て06年に独立。約2万人のビジネスパーソンの育成と、約500人の個人コンサルティングの経験を元に、習慣化をテーマにしたコンサルティング会社を設立。個人向けの習慣化支援、企業への行動定着支援を行っている。著書に『人生の主導権を取り戻す「早起き」の技術』(2015/大和書房)、『力の抜きどころ 劇的に成果が上がる、2割に集中する習慣』(2014/ディスカヴァー・トゥエンティワン)ほか多数。

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