今すぐできる組織の改善(第30回)

「目標達成」のモチベーションを維持する方法とは

2017.03.13 Mon連載バックナンバー

 「新しい習慣を続けるためにどうすればいいですか?」という悩みは、私のもとに毎日のように寄せられます。

 習慣をコツコツ継続するためには、「モチベーションの維持」という問題が常に付きまとうことになります。そこで今回は、「続けるモチベーション」を維持するコツを紹介します。

 

「目標達成に向けた発想」で習慣化するから、リバウンドする

 「1ヶ月で体重を5kg落としたい!」「TOEICで700点を達成したい!」「簿記2級を取る!」「半年後にフルマラソン完走する!」……。目標の種類はさまざまですが、上記のようなモチベーションで習慣を継続しようとすると、非常に危険なだけではなく、「結局は続かない」というジレンマを味わうことになります。

 たとえば、毎日の食事制限を徹底して行ったのに20日間で1kgしか体重が減っていないとなれば、残りの10日間はさらに無理して食事を減らすことになるでしょう。仮にそれで目標達成したところで、31日目になると無理がたたり今まで我慢していたものを食べたくなり、元の木阿弥になってしまいます。

 英語の勉強については、TOEIC700点の意気込みはいいですが、平日は時間がなく、休日になんとか時間を作り、受験のときのように猛烈に勉強する羽目になります。仮に700点に到達しても、目標達成したらモチベーションは終わってしまい、2年後には「昔なら700点だったけど、今やったら400点取れるかどうか……」といった状態になってしまいます。

 これは、モチベーションの作り方が「目標達成スタイル」になっているため、達成した段階で終了してしまうようになっていることが問題です。

 体重にしろ英語学習にしろ、継続することが重要であるならば、目標にモチベーションを高めてもらうのではなく、毎日の行動にモチベーションを感じるようにならなければなりません。

 そもそも習慣化とは、「当たり前の行動にして、モチベーションがほとんどなくてもいつも通りの日課として続けてしまえる状態」にすることです。たとえば、ジョギングが習慣化している人にとっては、毎朝走ることは日課です。大きなモチベーションは不要ですし、逆に「走らないと1日が始まらない」という気持ちになります。

 朝から英語の勉強をする習慣がついていると、自然と毎日いつものカフェに通って、ひと勉強することでようやく清々しい1日がスタートする。このように日課になれば、1年後、3年後、5年後には英語力は複利で高まり、かつ勉強の習慣も維持できます。

 

まずは1日5分間でもいいので、一月継続することから始める

 では目標達成のゴールではなく、日々の行動からモチベーションを得るためにはどうすればいいのでしょうか?ポイントは、… 続きを読む

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古川 武士

古川 武士

習慣化コンサルティング株式会社 代表取締役

関西大学を卒業後、日立製作所などを経て06年に独立。約2万人のビジネスパーソンの育成と、約500人の個人コンサルティングの経験を元に、習慣化をテーマにしたコンサルティング会社を設立。個人向けの習慣化支援、企業への行動定着支援を行っている。著書に『人生の主導権を取り戻す「早起き」の技術』(2015/大和書房)、『力の抜きどころ 劇的に成果が上がる、2割に集中する習慣』(2014/ディスカヴァー・トゥエンティワン)ほか多数。

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