今すぐできる組織の改善(第28回)

「行動主義」で試行錯誤する人が成功する理由

2017.02.07 Tue連載バックナンバー

 「失敗を恐れるな!」「走りながら考えろ!」……。よく言われる言葉ですが、人間本来の心理は、失敗を恐れるようにできています。自然な心の引力に従うなら、現状維持、安心・安全の方に引き寄せられていくのです。

 しかし、成功する人は確実に、失敗を恐れず行動する人です。そこで今回は、「試行錯誤しながら行動する」ことのメリットを解説します。

 

足を止めるよりも試行錯誤する、行動主義の問題解決法

 最近では、企業研修でもビジネス書でも、コンサルタント的な問題解決法が流行っています。これは、ロジカルシンキングをベースにして根本原因を探り、創造的な解決策を打つ、というアプローチです。

 しかし、このような教育をすればするほどに頭でっかちになって、考えてばかりで行動しない人を増やしてしまう、という負の側面もあります。分析してロジカルに考えるほど、失敗への恐怖が増し、行動のハードルが高くなっていくのです。

 このジレンマから抜け出すためには、「行動主義」の問題解決が効果的です。行動主義の問題解決とは、とにかく行動することで現場や人からのフィードバックをもらい、試行錯誤を重ねて問題解決と目標達成を目指すもの。「試行錯誤を繰り返さなければ、問題も解決策も顧客のニーズも見えてこない」という考え方に根ざしています。

 「試行」は試しに行うことで、「錯誤」は誤り・間違いのことです。新製品を開発する、新製品を販売する、新規事業を立ち上げる、新しい仕事を軌道に乗せる……。これらは深く分析することも必要ですが、仮説、行動、検証によって試行錯誤を繰り返し、スキルやノウハウを磨き上げていくことが求められる分野です。

 考えが堂々巡りして時間が立つより、まずは行動から始めていくようにしましょう。行動を起こすことで、「結果からフィードバックが得られる」、「解決アイデアが湧いてくる」、「周囲の人が何か教えてくれる」、「行動を起こしているのでポジティブになれる」、「次の行動が見えてくる」といったメリットが得られます。

 考えすぎて動けない、何もしない人は結果がでないならば、まずは行動主義の発想で取り組んでみましょう。

 

困ったらNTTの法則で、次の行動を見つける

 しかし、行動主義で物事に取り組もうとしても八方塞がりで、どうしたらいいかわからないことがあります。そんなとき、私は「NTTの法則」を提唱しています。

 NTTの法則とは、「N/何でもいいから」「T/とにかく」… 続きを読む

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古川 武士

古川 武士

習慣化コンサルティング株式会社 代表取締役

関西大学を卒業後、日立製作所などを経て06年に独立。約2万人のビジネスパーソンの育成と、約500人の個人コンサルティングの経験を元に、習慣化をテーマにしたコンサルティング会社を設立。個人向けの習慣化支援、企業への行動定着支援を行っている。著書に『人生の主導権を取り戻す「早起き」の技術』(2015/大和書房)、『力の抜きどころ 劇的に成果が上がる、2割に集中する習慣』(2014/ディスカヴァー・トゥエンティワン)ほか多数。

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