今すぐできる組織の改善(第27回)

短時間で「最高の集中力」を発揮するための習慣

2017.01.20 Fri連載バックナンバー

 あなたの仕事の悩みは何ですか?「嫌なことを後回しにして、いつも最後にバタバタしてしまう」、「どうでもいい雑用をつい完璧に仕上げてしまう」、「大きな仕事は取り掛かるまで腰が重い」……。

 このような問題への解決策として、仕事を「15分サイズ」にして取り組む習慣をお勧めします。

 

なぜ、「15分サイズ化」が有効なのか?

 私は、多くのビジネスパーソンのコンサルティングや自分の実践を通じて、以下の理由から、日々の仕事に「15分サイズ」で取り組むことを強くすすめています。

 理由の1つが、“短距離”の集中が作れる点です。15分というのはたとえていうなら、「集中力の短距離走」。まとまった集中力を発揮するため、初速を得て加速していくのに十分であり、かつ最短の時間です。5分や10分だと短すぎて、「せっかく乗ってきたからもうちょっと……」と、つい欲張ってしまいがちです。全力疾走で集中して、ちょうど息切れしてくるくらいの長さが15分なのです。

 2つ目の理由が、1つのまとまりとしてタスク化しやすい点です。15分単位ならば、まとまった時間を工面できずに溜まってしまいがちな小さなタスクを、まとめて片づけることができます。

 たとえば、1日のプランをつくる、資料の構成を紙に書く、メールのチェックだけをする、重要かつ緊急のメールに返信する、気が重たいメールに返信する、上司に報告・連絡・相談をする……。このように、面倒な仕事でも15分単位だけ時間を使って消化してしまおうと思えば、面倒だと思う仕事もひとまとめにして、大量にこなすことができます。

 3つ目が「ベビーステップ」で取り組みやすい点です。大きいなタスク、複雑なタスク、初めてのタスク、苦手なタスクは、気が重たく、着手を先延ばししがちです。先延ばししたくなるのは、「不安なものを避ける」人間の本能が要因です。そのため、一つひとつのタスクのサイズを小さくして、「ベビーステップ」で始めるようにすれば、その問題は解決します。

 最初の1つのタスクに着手する際、所要時間の上限を15分に設定して、その段階では時間が来たら終了としましょう。「15分サイズのタスクを一度に1つだけ」と考えるならば、仕事に着手する「気の重たさ」は随分と軽減します。

 理由の4つ目が「スキマ時間に配置しやすい」点です。私たちの仕事の中には、スキマ時間が生まれます。訪問前、会議前、電車の中など、一つひとつは細切れ時間でも、それを拾い集めると大きな時間になるもの。タスクが大きいと、その時間はだらだらとメールをしたり、雑用で埋めてしまいがちですが、15分集中法ならば、あらかじめプランをしておくことで、スキマ時間で価値ある仕事をこなすことができます。

 では、15分集中法を実践するためにどうすればいいのでしょうか。以下、5点に分けて紹介します。

 

方法1. タスクを15分サイズに変える… 続きを読む

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古川 武士

習慣化コンサルティング株式会社 代表取締役

関西大学を卒業後、日立製作所などを経て06年に独立。約2万人のビジネスパーソンの育成と、約500人の個人コンサルティングの経験を元に、習慣化をテーマにしたコンサルティング会社を設立。個人向けの習慣化支援、企業への行動定着支援を行っている。著書に『人生の主導権を取り戻す「早起き」の技術』(2015/大和書房)、『力の抜きどころ 劇的に成果が上がる、2割に集中する習慣』(2014/ディスカヴァー・トゥエンティワン)ほか多数。

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