今すぐできる組織の改善(第2回)

仕事を効率化するなら、完璧主義よりも「最善主義」

2015.10.22 Thu連載バックナンバー

 100点か0点かで物事を考える、極端な「完璧主義者」に対して、重要なポイントを見極め、領域をしぼって仕事をする「最善主義者」。この「最善主義者」の習慣を解説していきます。

 仕事で成果を上げている経営者やマネージャーほど、毎日残業で必死に働いているというより、オンとオフのメリハリがついている人が多いもの。メリハリをつけて仕事をするということを、私は「力の入れどころと抜きどころがうまい人」という表現で、「最善主義」と呼んでいます。

 それに対して、「完璧主義」を貫き、いつまでも仕事が終わらない上司の部下は、多残業に陥りがちです。上司が帰らないから、まだ残っているという言い訳が横行してします。

 

完璧主義、最善主義の違い

 悪循環をもたらす完璧主義には3つの思考傾向があります。

【1】二者択一の判断:100点か0点か、極端に考えるため、失敗を恐れ、少しのミスでも自分を責める

【2】過度の理想主義:高い理想像を描き、プロセスも一切妥協できずとりかかるため、完成までに長い時間がかかる

【3】 否定の恐怖:人に嫌われたくない、評価を落としたくないなどと、小さなミスを恐れ、周りの目を気にして動けなくなる

 一方、最善主義とは、「力の入れどころと抜きどころを見極めて、より無駄を無くし、限られた時間で最大の結果を出す」ことです。最善主義こそ、目指す成果・結果に対して、限られた時間を最大効率で使えるようになる思考なのです。

 

完璧主義と最善主義の比較

 完璧主義と最善主義にはそれぞれ思考・行動傾向があります。次の内容を見て、あなた自身の仕事スタイルと比較しながら、良いと感じる「最善主義者の行動傾向」を参考にしてみてください。

【「完璧主義」の人の思考・行動傾向】

□頑張ること自体に美徳を感じている… 続きを読む

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古川 武士

古川 武士

習慣化コンサルティング株式会社 代表取締役

関西大学を卒業後、日立製作所などを経て06年に独立。約2万人のビジネスパーソンの育成と、約500人の個人コンサルティングの経験を元に、習慣化をテーマにしたコンサルティング会社を設立。個人向けの習慣化支援、企業への行動定着支援を行っている。著書に『人生の主導権を取り戻す「早起き」の技術』(2015/大和書房)、『力の抜きどころ 劇的に成果が上がる、2割に集中する習慣』(2014/ディスカヴァー・トゥエンティワン)ほか多数。

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