今すぐできる組織の改善(第16回)

考え方で変わる、失敗を恐れずに行動する3つの習慣

2016.07.28 Thu連載バックナンバー

 「失敗が怖くて動けないんです……」という悩みを、とあるビジネスマンから相談されました。彼は、「先輩や上司は本当に仕事ができるのに、私はついていけるのか。毎日怒られてばっかりだし……」というのです。

 これに対して社会人の先輩という立場から「失敗を恐れるな!失敗は成功の元だ!」と、アドバイスするのは簡単です。確かに、失敗は成功の母であるとよく言われています。しかし、「成功か、失敗か」という極端な発想は、物事の捉え方として正しくないのでは、と私は考えています。

 そんな時に、たった1つの思考の転換が、「失敗」に対してのストレスや恐れを軽減してくれるのです。今日は、失敗を恐れずに行動するために、根性論ではなく、“思考習慣”というアプローチでアドバイスしてみます。

 

思考習慣1. 二極化思考から全体思考へ

 まず、「失敗」・「成功」、「うまくできた」・「できなかった」というのは、“ふたつにひとつ”で判断する「二極化思考」であり、偏った考え方であることに気付くことから始めましょう。

 たとえば、プレゼンで失敗をしたと落ち込んでいるAさんのケースを考えてみましょう。質問回答が充分にできず、上司にももっと練習が必要だと言われました。これによってAさんは、「今回のプレゼンは失敗だった」と考えています。

 しかし、ここで知っておきたいのは、どんな経験にも「うまくいったこと」と「改善した方いいこと」が含まれているということです。失敗か成功かはあくまでも総論であって、どんな成功だと思っている経験にも改善点はあるし、ひどい失敗だと思っている経験の中にも「やって良かったこと」があるはずです。感情論ではなく、冷静に良かったことと悪かったことを整理して、改善策を考えることが有効です。

 たとえば、自分に向けて次の3つの質問をしてみてください。

・今回の反省点と、改善点は何ですか?(マイナスの整理)
・逆に、でうまく行ったこと、やって良かったことは何ですか?
・次回はどんなことを試してみようと思いますか?(行動の整理)

 ここまで考えれば、極端な二極化思考から抜けて、全体思考に移行することができます。ポイントは、失敗と捉えている経験の中でも“良かったこと”を5つ、強引にでも発見すること。そうすることで、視野が広がります。

 

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古川 武士

古川 武士

習慣化コンサルティング株式会社 代表取締役

関西大学を卒業後、日立製作所などを経て06年に独立。約2万人のビジネスパーソンの育成と、約500人の個人コンサルティングの経験を元に、習慣化をテーマにしたコンサルティング会社を設立。個人向けの習慣化支援、企業への行動定着支援を行っている。著書に『人生の主導権を取り戻す「早起き」の技術』(2015/大和書房)、『力の抜きどころ 劇的に成果が上がる、2割に集中する習慣』(2014/ディスカヴァー・トゥエンティワン)ほか多数。

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