今すぐできる組織の改善(第11回)

「ゴチャゴチャした頭」を整理する習慣

2016.05.10 Tue連載バックナンバー

 夜更かしで寝るのが遅くなってしまい、今日も早起きができなかった。仕事に取り掛かるものの、上司から言われている新規顧客の開拓は一向に進んでいない。そういえば、一週間後には新しい案件のプレゼンが控えている。苦手だから早めに準備を進めたいのに、なかなか取り掛かることができない。部下に仕事をパスするにも、なかなか成長しないから任せられる状態でもない。それに、社内で取り組んでいる残業削減プロジェクトも迷走している……。

 このように、やることが多すぎて思考の整理ができず、なにをすればいいのか訳が分からなくなってしまい、「思考がゴチャゴチャ」してしまうことは、どなたでも経験があるのではないかと思います。そんな複雑な事象が絡み合っている問題を効果的に解決するには、自らの思考を因数分解し、細かくして理解していくことが重要です。

 

「思考の因数分解」 5つのテクニック

 ついゴチャゴチャしてしまう頭のなかを整理して理解していくための「思考の因数分解」には、主に5つの技術があります。

 1. 曖昧なものを具体化する
 2. 原因と結果を見抜く
 3. 大きいものを小さく砕く
 4. コントロールできるものとできないものを区別する
 5. 分析をやめて解決へ行動化する

 それでは、以上の内容に適応させながら、ありがちな悩みを見ていきます。

 

1. 曖昧なものを具体化する

 たとえばプレゼンが不安なときに、「不安なこと」を嘆いていても前に進みません。堂々巡りです。そんなときはまず、「不安」が何から生まれているのかを分析することが大切です。

 ストーリー作り、資料作成、発表……。一体どの部分が不安なのか、数字にしてみるといいでしょう。当日の発表が不安の8割を占めているならば、そこに絞って準備を進めていきます。さらに「質問に答えられない怖さ」「役員が怒るのではないかという不安」など、発表の中でも何を恐れているのか、具体的に書き出してみましょう。

 

2. 原因と結果を見抜く… 続きを読む

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古川 武士

古川 武士

習慣化コンサルティング株式会社 代表取締役

関西大学を卒業後、日立製作所などを経て06年に独立。約2万人のビジネスパーソンの育成と、約500人の個人コンサルティングの経験を元に、習慣化をテーマにしたコンサルティング会社を設立。個人向けの習慣化支援、企業への行動定着支援を行っている。著書に『人生の主導権を取り戻す「早起き」の技術』(2015/大和書房)、『力の抜きどころ 劇的に成果が上がる、2割に集中する習慣』(2014/ディスカヴァー・トゥエンティワン)ほか多数。

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