今すぐできる組織の改善(第10回)

もう無茶振りはゴメンだ!自分の意思を主張する習慣

2016.04.19 Tue連載バックナンバー

 言いたいことを我慢し続ける生活をしていると、ストレスが溜まり、イライラしてしまいます。しかしそれを決して上司や部下に言えない。もちろん、家族にも我慢する。

 「自分が我慢すれば済む」と考え出してしまうと、一事が万事。“心の累積負債”が溜まり、いつかは我慢がピークに達し、限界がやってきます。

 もちろん、人間関係では適度な範囲で我慢をすることは重要です。しかし、我慢を通り越した「過剰な自己犠牲」は、悪循環の始まりです。そうならないためにも、きちんと「自分の意見を主張する」方法を身につけておきましょう。

 

適度な人との距離、「自分の領域」を守る

 私たちは、物理的にも心理的にも、他人との人間関係に適度な距離をつくる必要があります。電車で席が空いていれば、よほどのことがなければ端と端に座るし、新幹線の3人掛けの座席も、A席とC席は埋まりますが、最後まで残るのは真ん中のB席です。誰もが知らない人と距離を置いて、「パーソナルスペース」を保ちたいのです。

 もちろん、心理的にもスペースは必要です。自分の仕事の時間ややりたいこと、プライベートな時間を外的な要因で邪魔され続けるのはやはり不快なものです。もちろん、仕事でも家庭でも一人で生きているわけではないので、全てを自分の自由にすることはできません。しかし、同じように、自分が持っている全ての自由や欲望を犠牲にするわけにはいかないのです。

 ここで重要なのが、自分の時間、優先事項、自由、環境などの「自分の領域を守ること」です。そして同じように気にしないといけないのが、他人や環境と自分との領域をわける、「心理的な境界線」です。

 

「自分領域」が狭い人、広い人の違い

 たとえば税理士のAさんは、いつも急な仕事をお願いされて、「今日中」の納期に対応して夜遅くなり、翌日は早起きができません。仕事によって、プライベートの生活までかき乱されている状態です。昨日も17時に「今日中」の調査を依頼してくる相手先へ無茶だと答えると、… 続きを読む

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できるビジネスパーソンになる「15分の読書」
古川 武士

古川 武士

習慣化コンサルティング株式会社 代表取締役

関西大学を卒業後、日立製作所などを経て06年に独立。約2万人のビジネスパーソンの育成と、約500人の個人コンサルティングの経験を元に、習慣化をテーマにしたコンサルティング会社を設立。個人向けの習慣化支援、企業への行動定着支援を行っている。著書に『人生の主導権を取り戻す「早起き」の技術』(2015/大和書房)、『力の抜きどころ 劇的に成果が上がる、2割に集中する習慣』(2014/ディスカヴァー・トゥエンティワン)ほか多数。

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