中途採用で良い人材を見つけるために必要な方策とは(第2回)

人材紹介会社は業界OBが所属する専門店を活用せよ

2015.08.28 Fri連載バックナンバー

 自社の中途採用において人材紹介会社を活用している企業も多いことと思います。候補者を採用した時にのみ手数料を支払う成功報酬型のビジネスモデルであることと、企業が求めるポジションに合致した候補者を紹介してもらえることの2点が、人材紹介会社を活用する大きな理由なのではないでしょうか。

 私は10年ほどヘッドハンターとして活動した経験を持っていますが、私が人材業界に転身した頃、ヘッドハンターと呼ばれる人たちにはネガティブなイメージがあったものです。人材紹介会社が企業から普通に活用されるようになったのは2000年以降のことです。

 今回は中途採用における人材紹介会社の活用にスポットをあててお話しを進めていきます。そして、すべての業界をカバーする量販店型の人材紹介会社よりも、特定の業界に特化した専門店型の人材紹介会社を活用する方が効率的であることを述べたいと思います。

 

専門店の人材紹介会社のコンサルタントは業界OBが多数

 人材紹介会社も“量販店”と“専門店”に分けられます。量販店型と言えるのはテレビ、新聞、雑誌、WEBなどの媒体に広告を出している大手の人材紹介会社のことです。一般的な知名度が高いことから多くの候補者が登録しています。

 人材業界では専門分野に特化して紹介業務を行っている会社もあります。いわゆる専門店型の人材紹介会社です。その多くは数名のコンサルタントが所属しているだけの小さな会社で一般的な知名度はありませんが、その業界の出身者が独立して人材紹介会社を立ち上げることが多いことから、所属するコンサルタントもその業界のOBで構成されています。

 専門店型の人材紹介会社では人材登録によって候補者を集めるのではなく、コンサルタントが自らの足で候補者を探し出すことが特徴です。実際に会って時間を掛けて候補者を吟味することから企業に紹介する候補者の数は少ないのですが、その代わり企業の人材ニーズに合致した候補者を紹介することが可能となります。

 業界出身のコンサルタントは、若い候補者との面談では10年前、20年前の自分を見ているような感覚になりますので、候補者の心情が手に取るように分かります。そして候補者の見極めができますし、候補者に対して適切なアドバイスを送ることができます。

 また、業界での実務経験のあるコンサルタントでしたら、企業の人事部とも業界の専門用語を駆使した“現地語”で話しができます。私も企業の人事部から出されるジョブディスクリプション(職務概要)については充分に理解できました。このことから候補者に対するミスリードも少なくなり、企業の採用ニーズに即した候補者を紹介できるわけです。

 一方で大手の人材紹介会社は、各メディアへの広告出稿による自社サイトを通じての登録がメインですので、企業が人材紹介会社を活用せずに求人広告によって応募者を募る場合と似たような候補者が提出されることになります。

 人材派遣については、規模の大きい派遣会社の方が企業と派遣社員のニーズに応えられるものと思いますが、人材紹介については業界OBが所属する専門店の方が有効です。

 

コンサルタントの優劣は、企業と候補者の問題点を話すか隠すか… 続きを読む

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南 武志

南 武志

フリーランサー

広告代理店、PR会社での勤務を経て、広告業界専業のヘッドハンターとして9年間活動。20代から50代までの数多くの転職希望者と本音で語り合った経験を元に、若き組織人への提言をまとめる。

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