組織論を活かした人材育成術・ブランディング術(第1回)

2:6:2の法則から学ぶ人材教育のポイント

2015.07.13 Mon連載バックナンバー

 組織論における2:6:2の法則という言葉を聞いたことがあるでしょうか? 人々が集団やグループを構成した場合、自然に「優秀な人2割」「普通な人6割」「ダメな人2割」になるという法則です。2割の優秀な人が組織を引っ張っていくという点において、有名なパレートの法則(売上の8割は上位層の顧客2割が作り出している)によく似ています。

 どうやらこの「上位2割」がビジネスにおいてキーワードになりそうです。まずは、これらの法則が生まれた背景や身近な事例を知り、理解を深めていきましょう。

 

神の見えざる手?2:6:2の法則が起きてしまう身近な事例とは?

 法則というのは、絶対に変えられない数式を除いて、経験から生まれるものです。

 確かに身近な組織を思い浮かべるとこの法則があてはまります。組織にテコ入れをしても結局元の2:6:2に戻ってしまうというところがこの法則の面白いところです。

 たとえば、プロ野球チームを例にあげてみましょう。オフシーズンの戦力補強ニュースは野球ファンの心を1番高揚させます。某球団のエースがFA宣言、高額年俸での移籍先は今年日本一の球団に決定。さらにバリバリのメジャーリーガーも補強! しかし、ふたをあけてみたら去年まで活躍した選手が怪我、期待のエースは手術で今期絶望。結果優勝できずといったケースをよく目にします。逆にエースが抜けた弱小球団からは新たなスター選手が生まれることも。

 2:6:2の法則によると、戦力になるのは「2割」です。NPB(日本プロ野球機構)の選手登録の上限は70人。「2割」を計算すると14人。この数字は代打やリリーフを含めるとちょうど1試合に出場する選手の数の平均値に相当します。全員野球という言葉がありますが、主力「2割」にスポットをおいて育成するのか、それとも残り「8割」のバックアップメンバーの底上げを狙うのか、これは人材教育において非常に重要なポイントになります。

 この2:6:2の法則は、ビジネスシーンにおける組織のメンバーの育成にも利用できます。そのポイントについて、以下3つをあげてご紹介いたします。

 

ポイント1:組織における2:6:2の現状・前提を把握すること

 まずは、マネジメントする組織において「上位2割」「中位6割」「下位2割」が誰なのかを把握しましょう。そして、2:6:2の法則における「3つの変わらない前提」を理解しておく必要があります。その前提とは、「全てが優秀な集団にはならないこと」、「下位の2割は、上位の2割が優秀で居続けるために必要だということ」、「上位・中位・下位すべての層を活かす仕組みが必要であること」です。

 

ポイント2:各タイプの特徴を把握すること… 続きを読む

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小山田 明人

小山田 明人

株式会社ネクストアド代表取締役

1982年生まれ。神奈川県横浜市出身。「食えるライターを育てる」をビジョンンに掲げライティングチームを結成、ビジネス、ITを中心に様々なコンテンツに記事を寄稿。自身でもスクールキャッチという教育系ポータルサイトを運営する。経営する学習塾では中高一貫校の作文指導に携わる。http://www.nextad.co.jp/

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