グローバル競争力を高めるイノベーションセミナー Review

~ICT と組織力。勝つためのストラテジーを考える~

2015.06.03 Wed連載バックナンバー

 国内市場の成熟化、少子高齢化にともなう市場縮小などを背景に、企業のグローバル進出が広がっている。そこで重要になるのが、世界各地の拠点間の連携を強化し、組織が一体となってビジネスを推進するためのストラテジーだ。去る4月22日に開催された「グローバル競争力を高めるイノベーションセミナー」(主催:日経ビジネス企画編集センター、協賛:NTTコミュニケーションズ)では、企業が目指すべき組織運営のあり方と、それを支えるICT戦略が紹介された。ここでは、当日の講演内容を概括し、グローバル競争時代の経営ストラテジーを考察していく。

 

基調講演

人気ドラマのモデル教師に学んだ
逆境に屈しない人材育成法と組織力の高め方

hirao01株式会社 神戸製鋼所
ラグビー部 ゼネラルマネージャー
平尾 誠二氏

 史上最年少(19歳4カ月)での日本代表選出をはじめ、数々の輝かしい功績を残した “ラグビー界のレジェンド”平尾 誠二氏。プレイヤーとしてはもちろん、キャプテン、監督として強豪チームを牽引し、優れたリーダー手腕も評価される同氏が考える「人を育て、人を動かす」ビジネスリーダーのあり方とは――。ラグビー経験を通じて体得した“平尾流”リーダーシップ論が熱く語られた。

 

強い信頼関係のベースとなる、リーダーの“本気度”

 不屈の闘志と卓越したプレーから、「ミスター・ラグビー」と呼ばれた平尾 誠二氏。現在は、神戸製鋼コベルコスティーラーズのゼネラルマネージャーとして名門チームを牽引する。

 勝利を宿命づけられた平尾氏にとって、強い「組織」を作り上げることは必須の命題である。そのために大切なものを教えてくれたのが、高校時代の恩師、山口良治氏である。山口氏は、無名の弱小チームが、わずか数年で全国優勝を果たす強豪チームに成長するまでを描いたテレビドラマ「スクール☆ウォーズ」の主人公のモデルとなった名監督だ。

「ドラマでも描かれたように、山口先生は大変な熱血漢。今考えれば理不尽と思えるような要求も少なくありませんでしたが、チームを強くするために心血を注いでくれた先生と私たち生徒の間には、他人には計り知れない強い“信頼関係”がありました。だからこそ、つらい練習も激しい叱咤も乗り越えることができたのです」と平尾氏は振り返る。

 例えば、平尾氏が試合中に、今も顔に傷あとが残る大きなケガをした時のことだ。… 続きを読む

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有限会社 ブレインズリンク

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