企業が行うべき「社員のやる気」作り

「社員のやる気」を引き出す人材育成の仕組みとは

2015.03.25 Wed連載バックナンバー

 「社員のやる気」というキーワードに、常に多くの経営者や人事関係者が関心を寄せています。筆者は、富士ゼロックス総合教育研究所(略してFXLI)で、10年来人事コンサルタントとして活動しておりますが、一貫して求められれているテーマだと感じています。
 今回は、「社員のやる気」を引き出す人材育成の仕組みを考えます。

 

「社員のやる気」を高める特効薬はない?

 筆者のような仕事をしていて一番困るのは、「社員のやる気を高めるリーズナブルな特効薬をください。」と、言われることである。今の世の中、雇用形態や年齢、考え方も千差万別なのに、「社員のやる気」を高める一律的な施策は存在しないと言い切れる。

 事実が物語る。

 マネジャー研修において、マネジャーのやる気を一番引き出したのは、高邁な経営理念でもなく、きらびやかな中期経営計画でもなく、手厚い処遇制度でもなく、紆余曲折を得ながら成長を遂げてきた自社の歴史であったという事実。

 ばりばり稼ぐ営業社員が求めていたのは、報酬金ではなく、上司としっかりと話し合って、信頼関係を築くことだったという事実。

 一般事務社員が求めていたのは、低い評価や低レベルにとどまる処遇の改善ではなく、自分のやっている地道な業務を、職場の人達全員に、ただ認めてほしかっただけだったという事実。

 筆者は、これらの事実を次々と目の当たりにするにつけ、「社員のやる気」を高めるということがいかに、総合的なことなのかということを痛感させられているとともに、そこに突拍子もないことではなくて、経営と現場をつなぐ地道な作業が求められていることに、常々気づかされているのである。

 では、「社員のやる気」を高めるためにどうすべきかというと、それは、… 続きを読む

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小谷 志郎

小谷 志郎

(株)富士ゼロックス総合教育研究所 研究開発&コンサルティング部 シニアコンサルタント

政府機関にて、融資審査や経営相談等を従事後、2003年に富士ゼロックス総合教育研究所に入社。以後10年にわたり、経営・人事・組織などの戦略策定、等級・評価・処遇・人材育成・キャリア開発などの制度設計、戦略実行・評価・組織開発・コミュニケーション変革などをテーマに研修やワークショップなどの企画開発実施、セミナーなどの講演活動などを行う。組織学会会員、日本人材マネジメント協会会員、日本生産性本部認定経営コンサルタント、一橋大学大学院商学研究科(MBA)修了。

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