どうすれば会社を変えられるのか?(第3回)

会社を変えるためには「嫌われる勇気」が必要

2015.01.30 Fri連載バックナンバー

 会社を変えたいが、簡単には変えられない。では、どうすればいい?

 組織を変革する手段と方法を探っている本連載。第1回では、ドラマ「ライアーゲーム」を例に、集団心理のメカニズムとその動かし方ついて、第2回では、仕事を革新し、相互理解を促す思考法について説明した。ボトムアップ式に組織を結合すれば、強力なリーダーシップなしても組織は大きく変貌を遂げることができる。しかし、それには個人や集団間でアコモデーション(適応、調和/accommodation)が存在しないと難しい。お互いが条件をすり合わせて適合していく習慣を根付かせるには、どうすればいいのだろうか。

 最終回では、組織の結合が増進されるような組織にするために必要なことは何かを考える。

 

ビジョンを失う企業、今こそ原点に立ち戻る時

 成果主義や株主重視の経営から、企業活動は短期的な利益を追求することが命題となり、多くの企業において、企業の存在理由やビジョンが見失われていると言っても過言ではない。企業は公器であり社会的責任を担っている。そのため多くの企業はCSR(社会的責任)に取り組んでいるが、現実的には顧客へのPRであったり、信頼獲得手段であったり、利益拡大とは切り離されることなく活動されているケースも少なくない。結果、多くの企業は、目標は短期化し、本来的な長期ビジョン、共通の目標を見出せずに苦しむことになる。

 かつての日産のようにトップが変わり、強力なリーダーシップのもとでビジョンが示されれば、組織は変革できるかもしれない。しかし、日産のように強烈なリーダーを呼べる企業は限られている。会社を変える必要があるのであれば、ボトムアップでビジョンを作り上げて、会社を変えなければいけない。会社を変えるということは、言い換えるならば、「原点に立ち戻り、みんなが幸福になるように、みんなと協力していこう」という、試み、働きかけなのだ。

 実は、この「原点に立ち戻り、皆が幸福になるように協力していく」という概念を提唱している心理学者がいる。アルフレッド・アドラーである。

 

アドラーが提唱する「共同体感覚」とは何か… 続きを読む

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峯 英一郎/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

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ライター・キャリア&ITコンサルタント

IT企業から独立後、キャリア開発のセミナーやコンサルティング、さまざまな分野・ポジションで活躍するビジネス・パーソンや企業を取材・執筆するなどメディア制作を行なう。IT分野のコンサルティングや執筆にも注力している。
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