ビジョン検討タスクのススメ

多くの企業で「働きがい」が低下、活性化の秘訣とは

2014.12.12 Fri連載バックナンバー

 はじめまして。富士ゼロックス総合教育研究所の北村直也と申します。今回は「ビジョン検討タスクのススメ」というテーマでお話させていただきます。

 企業活動や業務内容が複雑化する中では、個人間や部門間の協力、連携が欠かせません。協力、連携をより良くすることは、仕事のやりがいや職場の働きがいにつながっていきます。では、どうすれば協力、連携が良くなるのでしょうか。ビジョンの共有にヒントがあるようですが、まずは弊社の調査結果をもとに考えていきたいと思います。

 

どの企業も「やりがいの低下、働きがいの低下」が問題に

 弊社では、さまざまな業種のクライアント企業に対して社員満足度調査を実施しておりますが、どの企業でも共通して見られる傾向は、仕事のやりがいの低下や、職場の働きがいの低下です。クライアント企業の経営層や部長クラスの方とディスカッションした際にも、このような悩みを打ち明けられることが多くあります。一体、何が起こっているのでしょうか。

 調査データを丁寧に読み解き、色々な現場でヒアリング等を行うと、(1)忙しさによる協力や連携の阻害、(2)お互いを知る機会の減少が共通項として見出されました。

 

忙しさが社内の協力・連携を阻害する

 ひとつずつ、状況を見ていきたいと思います。まずは「忙しさによる協力や連携の阻害」です。

 人は忙しくなると、どうしても自分の仕事に没入してしまいます。一人当たりの役割で多くを求められる上に、その一つひとつの仕事量が増しています。そのため、自分一人でやりきれない状況が増えている傾向にありました。

 たとえば、こんな意見が寄せられました。

「仕事が増えた気がします。また連携のミスが多く余計に仕事が増えているというのが現状です。」(非製造業 女性 30代 営業職)

「個人当たりの仕事量が増えている一方、やり方の変革が追いついいておらず、業務の品質を落とさざるを得ない状況になっている」(製造業 開発職 男性 30代)

 このような状況では、職場のメンバー間での協力や連携は後回しにされがちです。さらに、自己最適化の行動が周囲に仕事内容を理解してもらえない環境を作り出し、協力体制を生みにくくしています。そのような負のループが職場全体の士気を低下させていました。

 

メンバーが互いを知る機会が少なくなっている

 2つ目の「お互いを知る機会の減少」については、最近は組織の統廃合やM&Aなどにより、職場のメンバーの入れ替わりが多くなってきています。また、個人の働き方や価値観も多様化してきています。以前と比べて職場内でお互いのことを知る機会が減ったと感じる従業員が多いようです。

 たとえば、こんな意見が寄せられました。… 続きを読む

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北村 直也

北村 直也

株式会社富士ゼロックス総合教育研究所 研究開発&コンサルティング部 コンサルティンググループ

2007年に富士ゼロックス総合教育研究所に入社。ES(従業員満足度)調査、CS(お客様満足度)調査、研修効果測定などを中心に、リサーチ&アセスメントの企画・実行支援に従事。現在に至る。

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