競争激化の航空業界

LCC革命に揺れる航空業界

2014.09.11 Thu連載バックナンバー

 日本の空へ、格安航空会社(LCC)の新規参入が相次いでいる。日本航空(JAL)全日本空輸(ANA)の既存2社に加え、1998年就航のスカイマークを草分けにAIR DO、オーストラリアのジェットスター、マレーシアのエアアジアなど外資系LCCが相次いで参入、2012年以降はピーチ・アビエーション、ジェットスター・ジャパン、バニラエアと国内LCC3社も運航を開始した。2014年夏には中国系の春秋航空日本が就航し、東南アジアを拠点に急拡大してきたエアアジアは、日本の楽天などから出資を得て新たなLCCの設立準備を進めている。

 今年7月下旬、超大型機エアバスA380の納入代金の支払いが滞り、スカイマークの経営不安が表面化するなど、航空燃料費の高止まりによる厳しい経営環境の中で、業界の競争は激化する一方だ。

 

深刻なパイロット不足

 なかでも深刻なのがパイロット不足だ。ANA傘下で成田を拠点に1日20便余りを運航するバニラエアは、6月に全体の2割にあたる150便の運航を取りやめた。関西国際空港を拠点とするピーチ・アビエーションも、最大で約2,000便の運航を中止する見通しだ。

 日本では、長く続いた国内景気の低迷で、政府が航空会社の新規参入を制限。新規参入が少ないことを前提にパイロットの育成も後手に回り、LCCの参入が相次ぐと人手不足が一気に表面化した。

 JALやANAのパイロットは年収1,500万円以上が珍しくないが、LCC各社のパイロットの年収は… 続きを読む

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産経デジタル

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