レジャー白書が示す日本のレジャーの今と未来

遊園地にライブ、盛り上がるレジャー市場の表と裏

2014.08.15 Fri連載バックナンバー

 いわゆる“アベノミクス”がもたらした景気回復と、それに伴う企業業績の改善で、国民の暮らしにゆとりが生まれたといわれる。そんな状況を証明するかのように、日本生産性本部が8月4日に発表した「レジャー白書2014 ~ マイ・レジャー時代の余暇満足度~」では、2013年の余暇市場が前年比0.8%増の62兆2,160億円と、実に11年ぶりのプラスを記録した。

 このまま一気に景気もレジャーも拡大へと向かいたいところだが、中身に目を向けると、円安の影響からか海外旅行の取り扱額が減少していたり、パチンコ・パチスロ離れが進んでいたりと、すべてが順風満帆ではない。これからのレジャーで何が盛り上がり、何が厳しさを増すのかを最新のレジャー白書から読んでみた。

 

テーマパーク絶好調、国内旅行増進

 13年のレジャー市場で目立った伸びを示したのは観光・行楽部門だ。市場規模は10兆220億円で前年比4.0%増となって、2年続けて4%台の伸び率を見せた。中でも遊園地・テーマパークは7,240億円で売り上げの過去最高を更新。白書によれば、開業30周年を迎えてイベントやアトラクションを投入した東京ディズニーリゾートが、入園者数で3,000万人台を突破し、大阪市あるユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)が、開業初年度以来の入場者1,000万人台を記録するなど、各地の大型テーマパークが活性化していることが市場を押し上げたという。

 昨年の夏は猛暑続きで、屋外型のテーマパークへの影響も心配されたが、ふたを開けてみればどこも絶好調。今年も昨年に負けない暑さが続いているにも関わらず、USJは今夏にオープンしたハリー・ポッターがテーマの「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」が大人気で、若い人の足を関西方面へと向けさせている。観光・旅行部門でほかに目につくポイントは、遠く海外へと出かけるより、国内で満足を得られそうな場所を探している人たちを誘い込む観光需要が、これから大きく伸びていきそうな雰囲気だ。

 円安はまた、海外から日本へと来る外国人観光客の増加を促している。… 続きを読む

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産経デジタル

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産経新聞グループ各媒体のウェブサイト運営、ポータルサイト・モバイル端末などへのニュースコンテンツなどの配信を手がけています。ウェブでも国内最大級のニュースサイト「MSN産経ニュース」などを運営する産経新聞グループの記者が「Bizコンパス」のために書き下ろした、ここでしか読めない記事です。

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