ブラジルW杯後のサッカー(第1回)

Jリーグ人気は復活するか?

2014.08.01 Fri連載バックナンバー

 東西ドイツの統一後、初となったドイツの優勝でワールドカップ2014ブラジル大会は幕を閉じ、サッカーの話題は、コロンビア代表のハメス・ロドリゲスらW杯で大活躍した選手の移籍や、いいところを見せられなかった日本人選手の去就に移っている。

 そこに欠けているのが、日本プロサッカーリーグ「Jリーグ」の話題だ。7月中旬から中断されていたJ1のリーグ戦が本格的に再開されたものの、スポーツ新聞やテレビでも大きくは取りあげられていない。数年前から続いているこうしたJリーグ人気の停滞に、サッカー界ではさまざまな対策を検討しているが、リーグ発足時のような熱狂を呼び戻す決定打にはなりそうもない。

 

W杯があっても伸びない動員

 7月15日に大阪のキンチョウスタジアムで、W杯ブラジル大会後初となるJ1の試合が開かれた。対戦したのはセレッソ大阪と川崎フロンターレで、会場となったキンチョウスタジアムいっぱいの1万5,873人が観客として集まった。セレッソには柿谷曜一朗山口蛍、フロンターレには大久保嘉人と3人の代表選手が所属していることに加え、この試合を最後に、柿谷がスイスリーグに移籍することが決まっていたこともあり、平日にも関わらず、セレッソファンの足をスタジアムへと向けさせた。

 これだけ見れば、Jリーグ人気にも結構な底堅さがあると思われそう。柿谷が抜けた後もセレッソは、ヤンマースタジアムでの横浜F・マリノス戦に3万人を超える観客を集めて、チームへの支持の厚さを示している。もっとも、これは“カープ女子”と並ぶ“セレ女”という言葉ができるほど、女性のファン層を伸ばしつつあるセレッソだからこそ維持できる数字。他のチームに目を向ければ、5万人以上を普通に集めていた浦和レッドダイヤモンズが、再開後のホームゲームに3万人ほどしか動員できず、日本代表の遠藤保仁が所属するガンバ大阪も、1万1,373人と昨年の年間平均を下回った。

 Jリーグに人が行かない。その傾向は急に始まったものではない。02年の日韓W杯開催をきっかけに、Jリーグの観客動員は順調に増加を続けていった。J1については、02年に400万人弱だったものが05年には574万人に達し、以後10年までは500万人台後半をキープしていた。11年は東日本大震災という未曾有の事態もあって483万人まで落ち込んだが、回復が期待された12年も537万人に止まり、13年は527万人とさらに低下。1試合あたりの観客数も1万7,226人と、02年ごろの数字まで落ち込んでいる。

 

15年より2ステージ制復活

 だからこそ期待されたブラジルW杯だが、人気再燃はあまり期待できそうになく、Jリーグを運営する側でも対策に本腰を入れ始めた。そのひとつが… 続きを読む

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産経デジタル

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