上げ潮春闘の結末(第3回)

限界近づく鉄鋼労使の「隔年闘争」

2014.03.23 Sun連載バックナンバー

 基幹労連傘下の鉄鋼や重工の各労組は2014年春闘で、軒並み2年間で2,000円の賃金改善という回答を得た。自動車や電機などの業界と異なり、1998年から隔年で交渉を行っている鉄鋼や重工。今春闘の回答も足並みをそろえ、鉄鋼では13~15年ぶりの実質的なベースアップ(ベア)実施で決着した。だが、仔細にみるとその内実はバラバラで、業界横並びの足並みをそろえる春闘が曲がり角に来ていることをうかがわせた。

 基幹労連の方針に従って、14、15年度で3,500円ずつの7,000円の賃金改善を要求した鉄鋼大手の労組。結果的には、2年2,000円という水準となったが、いずれもベアを勝ち取った。今回の賃金改善も、各社は「厳密にいえばベアではない」と説明するが、月例の基本賃金に対するアップという意味では、実質的なベアに相当する。

 

ベア背景に好調な内需

 ベアの背景には、円高是正による輸出産業をはじめとした需要家の好業績など、旺盛な国内需要に支えられる鉄鋼業界の好調がある。だが、業績一つとっても各社には大きなばらつきがあるのが実情だ。

 各社の回答の中身を見るとそれがよく分かる。… 続きを読む

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産経デジタル

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