上げ潮春闘の結末(第1回)

脱落、背伸び…電機「2,000円」統一回答の功罪

2014.03.21 Fri連載バックナンバー

 日立製作所、パナソニック、東芝、富士通、三菱電機、NECの電機大手6社は、2014年春闘で、基本給を一律に引き上げるベースアップ(ベア)について、現行の要求方式になった1998年以降で最高額となる2,000円を回答した。安倍晋三政権からのベア要求に対する答えを示す絶好のチャンスに、業績が低迷するNECや富士通のITメーカーまでもが、実力以上の2,000円に飛び乗った。

 この決断が、ベアを躊躇していた鉄鋼や造船・重機など他業界の背中を押したのは間違いないが、背伸びで飛びついた「2,000円回答」が、IT2社の今後の業績回復の重荷になるのではとの市場関係者たちの懸念は消えない。

 

政権の強い風感じた経営サイド

 ベア2,000円の水準について、電機連合の有野正治委員長は「今春闘は道なき道。相場観がつかめない中での交渉だった」と厳しい交渉を振り返る。その中で「労使ともに社会的責任を果たせる数字をどう表すのか」ということが命題になったという。

 そして、安倍政権の期待に対する答えが、「ベア方式になって過去最高の数字」だった。… 続きを読む

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産経デジタル

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