経営者が知っておきたいビジネス理論入門(第87回)

アマゾン1円詐欺で再認識した購入の際の教訓とは?

2017.05.30 Tue連載バックナンバー

アマゾンでの“疑惑の取引”

 先日、アマゾン(Amazon.co.jp)のサイトでオンラインショッピングをしていると、ある商品がおすすめとして表示されていました。ちょっと興味がそそられたので商品画像をクリックすると、参考価格1万円のところ、販売価格はわずか55円。カスタマーレビューを確認すると賛否がかなり分かれていましたが、もし騙されたとしても55円ということで、試しに購入することにしました。

 商品は中国からの発送らしく、自宅に届くまでは1週間以上かかりましたが、現物を確認すると期待以上のものであり、55円であれば十分にその価値があると感じました。そこで、追加注文しようと同じ商品のサイトにアクセスすると、価格はなんとさらに値下げされて20円になっていました。

 20円では送料無料のため送料分にもならないだろうと思い、相手のことも考えてまとめて20個を注文したところ、翌日には発送されたという連絡がアマゾンから届きました。

 ところが数日後、販売業者から何の理由もなく取引をキャンセルする旨のメールが届いたのです。

 

横行する『アマゾン1円詐欺』

 私の注文した商品がキャンセルされた数日後、ネットニュースでその真相を知ることになります。

 その記事には『アマゾン1円詐欺』の見出しがつけられ、その特徴として次のようなものが挙げられていました。

1.圧倒的な安い値段で出品されている
2.アマゾンではなく、中国からの発送で自宅に届くまでにかなりの時間がかかる
3.追跡番号を伝える発送連絡あっても追跡はできない(存在しない番号の通知)
4.数日経ってからショップ側から在庫切れ等でキャンセルする旨の連絡がある
5.Amazonを装ったメールで「キャンセルのため返金されます」と通知がある
6.最終的には返金がなされない

 そのニュースが報道されたときに気になったのでアマゾンのサイトを見ると、私の購入した商品は価格が1円まで下がっていました。まさに1円詐欺と同じような状況だったのです。

 私の場合は、結局返金されたので金銭的には何ら損害がなかったのですが、そうすると一連の取引に謎が残ります。

 その謎を解く鍵として同じ記事でもう一つの目的が紹介されていました。

 それが、アマゾン1円詐欺は金銭を騙し取る他に、… 続きを読む

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安部 徹也

安部 徹也

株式会社 MBA Solution 代表取締役

株式会社 MBA Solution 代表取締役。2001年MBAを取得後、経営コンサルティングの事業で起業。近著に『最強の「イノベーション理論」集中講義』 (日本実業出版社)や『ぐるっとマーケティング』(すばる舎リンケージ)などがある。

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