経営者が知っておきたいビジネス理論入門(第68回)

お家騒動がビジネスに与える深刻なダメージとは?

2016.08.20 Sat連載バックナンバー

ビジネスの世界で立て続けに起こる“お家騒動”

 最近、ビジネスの世界で“お家騒動”が立て続けに起こっています。

 昨年は、大塚家具において創業者で会長の父と二代目社長である娘の間で目指すべき経営方針の相違から骨肉の争いが勃発。株主総会で雌雄を決する「プロキシーファイト」(委任状争奪戦)にまで発展しました。

 また、今年に入ってからは、家庭的な料理が売りの食堂をチェーン展開する大戸屋において、創業者の死後、株式を引き継いだ創業家と社長が対立。創業者の息子で常務取締役だった三森智仁氏の辞任を含め、わずか1年で10人の取締役のうち7人が退任するなど、役員人事を巡って創業家と社長の対立が深まり、両者の関係は抜き差しならないところまで悪化してしまいました。

 さらに石油元売り大手の出光興産では、創業家が昭和シェル石油との合併に反対。設備過剰の非効率を解消するための合併として、現経営陣は創業家の説得を試みるも、従業員は家族同然という経営理念でどんなに業績が悪化してもリストラを行ってこなかった旧来型の日本企業の典型である出光興産と効率を重んじる典型的な欧米型の経営を実践する昭和シェル石油では水と油でうまくいくわけがないと首を縦に振らなかったのです。

 

なぜ、お家騒動は繰り返されるのか?

 洋の東西や時代を問わず繰り返されるお家騒動ですが、その背景にはどのような理由があるのでしょうか?… 続きを読む

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安部 徹也

安部 徹也

株式会社 MBA Solution 代表取締役

株式会社 MBA Solution 代表取締役。2001年MBAを取得後、経営コンサルティングの事業で起業。近著に『最強の「イノベーション理論」集中講義』 (日本実業出版社)や『ぐるっとマーケティング』(すばる舎リンケージ)などがある。

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