経営者が知っておきたいビジネス理論入門(第41回)

LINE、アップルは新たな音楽サービスで成功できるか

2015.06.28 Sun連載バックナンバー

LINE、アップル……定額制の音楽配信サービスに大手企業が続々参入! 

 定額制の音楽配信サービスに続々と名立たる企業が参入しています。

 6月11日には、世界に5億人を超えるユーザーを抱えるLINEが『LINE MUSIC』を開始。当初は150万曲でのスタートとなりますが、2016年までには3,000万曲以上のまで増やしていく予定です。LINEは既存ビジネスの強みを活かして、LINEアプリ上で友達と曲やプレイリストをシェアする独自機能を武器にマーケットでの存在感を高めていく構えです。

 一方、満を持して、定額制の音楽配信サービスに参入するのがアップル。アップルは6月末から100ヶ国を超える国で3,000万曲以上が聴き放題となる『Apple Music』を開始することを発表しました。この『Apple Music』では、エキスパートによる専任チームがユーザーの希望に合わせて最適な曲をアドバイスするサービスを提供。また、iPhoneやiPadなどiOSで利用するユーザーは、端末に「1980年代のヒットソングを再生して」などと語りかければ、音声を認識してアシスタントを行う『Siri』が最適の曲を探し出してくれるというサービスなどでも差別化を図っていきます。

 元々音楽配信の分野でも、アップルはイノベーションに挑戦し続けてきた企業です。

 『iTunes Music Store』は、それまでお気に入りの曲が1曲だけだったとしても数千円を出してアルバムを購入しなければならないという顧客の不便を解消するために、気に入った曲のみをわずか数百円でダウンロード購入できるというビジネスモデルを築き上げ、大きな成功を収めてきたのです。

 そして今度は、自ら築き上げた成功のビジネスモデルを破壊してまで、音楽配信サービス分野で新たなイノベーションを目指していこうというのです。

 

日本市場の魅力はどこにあるのか?

 このように、LINEにしろ、アップルにしろ、定額制の音楽配信サービスにおいて、日本の音楽マーケットを重要視している姿勢が伺えます。

 それは、日本がアメリカに次ぐ世界第2位の音楽マーケットだからでしょう。

 日本の音楽市場は、ここ最近のインターネットの発達により縮小傾向にありますが、規模的にはまだまだ大きく、2014年には2,979億円を記録しています。

 しかも、日本の音楽市場では実に興味深いデータがあります。… 続きを読む

全文(続き)を読む

続きを読むにはログインが必要です。

まだ会員でない方は、会員登録(無料)いただくと、続きが読めます。

連載記事

350円ピザの破綻から考える
安部 徹也

安部 徹也

株式会社 MBA Solution 代表取締役

株式会社 MBA Solution 代表取締役。2001年MBAを取得後、経営コンサルティングの事業で起業。近著に『最強の「イノベーション理論」集中講義』 (日本実業出版社)や『ぐるっとマーケティング』(すばる舎リンケージ)などがある。

このページの先頭へ
Bizコンパス公式Facebook Bizコンパス公式Twitter