経営者が知っておきたいビジネス理論入門(第14回)

ビッグデータを活用できる組織になるための3つの鍵

2014.07.30 Wed連載バックナンバー

 7月15日、総務省は、「企業が顧客情報やウェブサイトの閲覧履歴といったビッグデータを活用することによって、年間の売上高をおよそ61兆円押し上げた」と、2014年の『情報通信白書』の中で発表しました。全産業の売上高が1,335兆円ですから、ビッグデータの活用によっておよそ4.6%の売上増を実現できたことになります。このようなビッグデータの活用を推進する企業は益々増え、今後はビッグデータの活用法が企業の明暗を分けることも十分に考えられます。

 今回はこのようにビジネス界で注目を浴びるビッグデータの活用法についてお伝えしていくことにしましょう。

 

ビッグデータを活用するために3つのポイントとは?

 ITの発達により、ビッグデータを活用する企業が増えてきました。ただ、ビッグデータは収集するだけで売上アップにつながるわけではありません。やはり企業側に適切な運用方法が求められるのです。

 ビッグデータの活用法を研究するマサチューセッツ工科大学のブリニョルフソン教授によれば、ビッグデータをビジネスの成長に活かすためには次の3つのポイントが重要な鍵を握ります。

(1)適切な人材を育成し、配置する
(2)ビッグデータを社員が活用する仕組みを構築する
(3)プラットフォームを構築する

 続いて、その3つのポイントを一つひとつ掘り下げていくことにしましょう。

 

(1) 適切な人材を育成し、配置する

 ビッグデータを活用するために、まず重要なことはビッグデータを扱える人材を育成し、適正な部署に配属することです。最近ではビッグデータを扱うデータサイエンティストと呼ばれる専門家を育成しようという企業も増えてきました。

 ただ、野村総合研究所が2013年9月に実施した調査によれば、… 続きを読む

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安部 徹也

安部 徹也

株式会社 MBA Solution 代表取締役

株式会社 MBA Solution 代表取締役。2001年MBAを取得後、経営コンサルティングの事業で起業。近著に『最強の「イノベーション理論」集中講義』 (日本実業出版社)や『ぐるっとマーケティング』(すばる舎リンケージ)などがある。

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