経営者が知っておきたいビジネス理論入門(第12回)

『妖怪ウォッチ』のヒットに見るビジネス成功の秘訣

2014.06.27 Fri連載バックナンバー

 2013年7月に発売されたゲーム『妖怪ウォッチ』が異例のヒットを記録しています。その背景にはどのような仕掛けがあるのか?厳しい環境をブレークスルーする戦略に迫っていきましょう。

 

異例のヒットを記録した『妖怪ウォッチ』

 スマートフォンで手軽にできるゲームが急速に普及するに伴って、家庭用ゲーム機市場は縮小の一途を辿っています。市場規模は任天堂のWiiやソニーのPlaystation3が登場した2007年のおよそ7,000億円をピークに2012年には5,000億円を割り込むなど、実に30%もの下落に見舞われています。

 そんな逆境の中、最近大きなヒットを飛ばしているゲームソフトが『妖怪ウォッチ』。

 『妖怪ウォッチ』とは、妖怪が見えるようになる『妖怪ウォッチ』を手に入れた主人公が、町に住み着く妖怪を見つけ出し、バトルを通して味方に引き入れていくゲームです。仲間になった妖怪は主人公が手に入れた『妖怪メダル』を『妖怪ウォッチ』にセットすることで呼び出すことができ、一緒に新たな妖怪とのバトルを繰り広げていくのです。

 この『妖怪ウォッチ』は、2013年7月11日に発売されると1週目で5万本を超える売上を記録します。その後は売上の勢いが萎みますが、2013年12月から小学館が発行する漫画誌『ちゃお』での連載、そして2014年1月にはテレビ東京系列でアニメの放映が始まると再び勢いを増し、遂に2014年5月には累計で100万本を超えるヒットを記録することになります。

 ゲームソフトは発売当初に大きく売上を伸ばし、時間が経つにつれて販売本数が少なくなっていくことが一般的ですが、この『妖怪ウォッチ』は… 続きを読む

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安部 徹也

安部 徹也

株式会社 MBA Solution 代表取締役

株式会社 MBA Solution 代表取締役。2001年MBAを取得後、経営コンサルティングの事業で起業。近著に『最強の「イノベーション理論」集中講義』 (日本実業出版社)や『ぐるっとマーケティング』(すばる舎リンケージ)などがある。

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