偉人に学ぶ、時代を生き抜く企業経営術(第2回)

圧倒的なスピードで天下を制した豊臣秀吉

2014.01.17 Fri連載バックナンバー

 現代は目覚ましいほどに変化のすさまじい時代となった。変化の激しい時代の企業経営においては『スピード』が求められる。つまり、何事もスピード感を持って対処しなければ、機会損失を生むこととなり、ビジネスを有利に進めることができず、ライバル企業に先を越されて苦戦を強いられることとなる。

 戦国の世ではあるが、まさにスピード感の必要性を身を持って示したのが、百姓から天下人に上り詰めた豊臣秀吉である。特に「中国大返し」は、その典型的なものと言っていい。

 

天下を手中にした「中国大返し」

秀吉の歴戦の戦いの中でも代表的な備中高松城跡。
周囲は少し低地で湿地が多い。近くには高松城
水攻め史跡公園もある。
(岡山市北区・高松城址水攻築堤址)

 「中国大返し」とは、秀吉が備中高松(岡山市)にて毛利と対峙している最中、主君・織田信長が京都・本能寺にて家臣・明智光秀に討たれ、その仇討ちを行うために驚異のスピードで上方に戻ったことを言う。

 岡山から、中国大返し後に陣を張り軍議を行った富田(大阪府高槻市)までは、220キロ前後の距離があり、当時ならば、大軍が行軍できる距離は1日にして約24キロだったと言われている。単純に計算すると、少なくとも9日はかかるはずである。実際は6月6日の午後に岡山を退却し、12日には富田に到着しているが、途中、姫路にて秀吉軍は丸1日、体を休めていることから、実質6日で戻ってきたことになる。… 続きを読む

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藤永 悟志

藤永 悟志

株式会社ストーリア 代表取締役 経営コンサルタント

1966年3月生まれ。2006年7月、経営コンサルティング会社である株式会社ストーリアを設立。中小企業経営者が頭を悩ます「企業経営」「相続」「経営承継」という三位一体のコンサルティングを行う経営コンサルタント。特に次世代への経営承継・M&Aを中心に経営全般をサポートしており、全国の商工会議所など経営者団体を中心に歴史を題材とした経営に関する講演活動も行っている。

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