最近のハラスメント問題から考える(第6回)

相談窓口担当者の悩み~匿名相談への対応

2014.02.27 Thu連載バックナンバー

 ハラスメント対策が整備され、相談窓口の周知も進んでくると、相談の増加とともに、対応に頭を悩まされるケースも増えてきます。相談担当者の悩みは多岐にわたりますが、「社内にハラスメント相談窓口を設置していますが、相談者自身が名乗りたくない、匿名で相談したいという希望が増えています。匿名相談への対応はどのようにしたらいいのでしょうか」というご相談を受けることがあります。

 匿名での相談への対応は、その後の連絡がとりにくいことから、対応が難しいケースではないかと思います。今回は、その匿名相談にどのように対応すればよいかについて、相談対応の流れに沿って検討したいと思います。

 

匿名相談の受け付け

 私どもでは、社内の窓口でも基本的には匿名でも相談を受け付けることをお勧めしています。匿名で相談したい人の気持ちは様々ですが、アンケートによれば、相談窓口の対応がよくわからず、相談することによって逆に自分の立場が悪くなってしまうのではないか、大問題にされてしまうのではないかなど、おしなべて強い不安を感じているようです。

 そのような不安を抱えた相談者は、匿名で相談してみて、まずは様子を伺い、窓口の対応に納得してから、必要があれば自分の属性やハラスメント加害者について実名を明らかにしたいと考えています。

 相談の中には、無責任な誹謗中傷や、単なる不平不満でハラスメントは見受けられないような案件が含まれることもありますが、相談を聞いてみなければ何が起こっているのかを知ることはできません。まずは匿名であっても、勇気を持って相談してくれた気持ちを大切にし、話を聴く姿勢があることを伝えることが重要です。

 

信頼関係を築く

 しかしそうは言っても、電話やメールなどで双方向のやり取りができる場合と、投書のような一方的な相談とでは、対応がおのずと違ってきます。… 続きを読む

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古谷 紀子

古谷 紀子

株式会社クオレ・シー・キューブ 取締役

クオレ・シー・キューブ:メンタルヘルスやハラスメント問題の相談、研修を行うコンサルティング会社。「パワーハラスメント」という言葉と定義を創り、特にハラスメント対策の専門機関として、広く知られている。

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