最近のハラスメント問題から考える(第2回)

仕事への自信が女性からセクハラを遠ざける

2013.12.26 Thu連載バックナンバー

 前回、女性活躍推進の取り組みにおいて発生しているハラスメント事例を通して、その問題の背景と、問題を予防するためには段階的なアプローチが必要であることをお伝えしました。まず、セクハラがあるようであれば、それを一掃すべきですが、セクハラの中には、被害者自身が原因を作っているケースも少なくありません。今回は、女性が自らの言動によってセクハラを防ぎ、対等なビジネスパートナーとして認識してもらうためのポイントをお伝えしたいと思います。

 

職場では性的対象として意識させる言動や態度を出さないよう気をつける

(1)職場にふさわしい服装や態度を身につける

 今までに肌の露出度が高い服装に目がいってしまった経験はないでしょうか?  職場に、短いスカートを履き、ナマ足でかかとの高いミュールを履いた女性がいたとしましょう。そんな女性が自分のそばを通り過ぎたら、「いや~長くてきれいな足だね」なんて言葉がつい出てしまうかもしれません。それに対して、「いやらしい。どこを見てるんですか!セクハラですよ」と言われても、「あなたがそう言わせる格好をしているからじゃないか」と言いたくなってしまいます。

 このような場合、本人が職場にふさわしい服装や態度についての自覚をもっていないことが原因ですが、そのまま放置しておくと常に性的対象として見られてセクハラの言動を受けやすくなるので要注意です。もし、本人に自覚がない場合には周囲がきちんと気づかせてあげなくてはいけません。特に管理職の対応は重要です。

 男性管理職の皆さんからは、「女性の服装や態度などはセクハラになってしまうのではと思うと注意しにくい」という声をよくききます。ですが管理職である以上、職場の風紀を保ちセクハラがおきないようにする責任があることを忘れてはいけません。

 部下に気を遣うあまり言葉に迷いながら注意すると、それを逆に部下に見透かされて話がややこしくなるものです。ビシッと管理職としての役割を果たす意識をもち、「露出の高い服装は、周囲が気になるので職場にはふさわしくないですよね。明日からは気をつけるように」と簡潔かつ毅然と言った方が、相手も「ああ、この服装まずかったんだ」と意識を切り替えやすくなります。管理職の役割としてきちんと指導する必要があります。

(2)職場では「男性として」「女性として」の評価は求めない

 日本の社会には男らしさ女性らしさを求める傾向があります。ですが、職場の中でもその考えが強いとセクハラを呼び込むことがあります。Dさんの例を見てみましょう。… 続きを読む

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古谷 紀子

古谷 紀子

株式会社クオレ・シー・キューブ 取締役

クオレ・シー・キューブ:メンタルヘルスやハラスメント問題の相談、研修を行うコンサルティング会社。「パワーハラスメント」という言葉と定義を創り、特にハラスメント対策の専門機関として、広く知られている。

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