管理栄養士が語るダイエットの真実

「糖質抜きダイエット」はビジネスマンに向かない?

2017.11.29 Wed連載バックナンバー

 あるジムが採り入れたことで世間に広く認知された「糖質抜きダイエット」。手軽に始められて効果が出やすい一方で、間違った方法や極端な制限をすることにより、いくつかのリスクを伴います。

 ダイエットは、決して一気に効果を得ようと行うのではなく、できる範囲で無理なく続けていくことが成功の秘訣です。今回は糖質抜きダイエットについて、そのメカニズムや、メリット・デメリットを紹介し、糖質抜きダイエットに代わるおすすめのダイエット法を伝授します。

 

なぜ糖質を抜くと痩せるのか?

 糖質抜きダイエットの定義は、その名の通り、糖質を摂取しない、もしくは抑えるダイエット方法のことです。糖質が多い食品としては、ごはんやパン、麺類などが挙げられます。また、イモ類や大豆以外の豆類にも糖質は多く含まれています。

 そもそも糖質は、私たち人間にとってエネルギー源としての役割を持っています。糖質を摂取すると、血糖値が上昇し、膵臓からインスリンが分泌され、グリコーゲンとして肝臓や筋肉に蓄積されます。それが、体内で糖エネルギーに変換され、運動によって消費されます。しかし、エネルギー消費に対して糖質が余ってしまった場合、脂肪組織として体内に蓄積され、太ってしまう原因となるのです。

 そこで、糖質を制限することにより、インスリンの分泌を抑え、体内に蓄積される脂肪を抑える、つまり減量できるというのが、糖質抜きダイエットのメカニズムです。

 それでは、糖質抜きダイエットのメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

 1つ目のメリットには、結果が出やすいことが挙げられます。糖質を制限することにより、先述のように脂肪を抑えます。さらに、糖質が不足した状態になるとグルカゴンと呼ばれるホルモンが分泌され、脂肪組織から脂肪をエネルギーに変換して消費するため、体重がストンと落ちる効果があります。

 2つ目のメリットは、カロリー計算をしなくていいことです。糖質抜きダイエットで気をつけなければならないのが糖質量のため、摂取カロリーをいちいち気にする必要はありません。高カロリーなものでも、糖質量が少ない、もしくはゼロであれば、食べてもOKです。逆に低カロリーでも、糖質量が多い食べ物は注意しなければなりません。

 3つ目のメリットは、その他には制限する必要がないこと。お菓子やお酒についても糖質量がクリアできていれば、食べてもOK! つまり、食べること自体を我慢する必要がないため、空腹ストレスが少なく続けやすいのが、このダイエットの特徴です。

 

糖質抜きダイエットで仕事の効率が落ちる?

 とはいえ、糖質抜きダイエットにもデメリットは存在します。ひとつ目のデメリットは、… 続きを読む

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峰奈津季

峰奈津季

管理栄養士、薬膳コーディネーター

医療系食品メーカーの営業を2年経験後、独立。お料理ユニット「ちゃあみー」として、「想いをカタチにする」を軸に料理教室などを中心に活動。現在は料理動画の撮影、レシピ開発、記事執筆を行う。

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