現代社会で求められるリーダーのスキル(第2回)

上司が持つ権限を、自分の思いのままに使う方法

2017.09.30 Sat連載バックナンバー

 痛みを伴う改革を断行する際、リーダーが理想論だけを振りかざしていても組織を動かすことはできません。改革をやり遂げる際には、上司や部下それぞれの懐に入り込み、人の心理や空気を巧く操って使いこなすような泥臭いヒューマンスキル、つまり「ダークサイド・スキル」が必要になってきます。

 今回は「ダークサイド・スキル 本当に戦えるリーダーになる7つの裏技」(木村尚敬著、日本経済新聞出版社刊)でダークサイド・スキルのひとつとして挙げられている「思うように上司を操れ」に焦点を当て、上司を使いこなす術について分析していきます。

 

上司の意思決定は情報の出し方により操作できる

 会社組織では、役職が上がれば上がるほど、受注見込みや取引先との関係といった、現場の一次情報は手に入りにくくなります。しかし、それと反比例するように権限は大きくなっていきます。一番情報を持っていない人が、一番大きな意思決定をしなければならないという、ねじれた構造が生じます。

 一次情報を十分に持てないトップマネジメント層は、現場を束ねているリーダー層からの二次情報を根拠に判断せざるをえません。つまり、上司の意思決定は、現場側の情報の出し方によって操作できるということです。

 中間管理職層は、現場の一次情報も取れ、経営側の一次情報も取れるという恵まれたポジションにあります。両方を一次情報ベースで語れるのは、会社の真ん中にいる人だけです。そのため、この層が上司にどのような情報を仕込み誘導するかが、会社の意思決定に多大な影響を及ぼしていると言えます。

 

本音だけ、建前だけではダメ。両方を使いこなしてこそ中間管理職

 上司の意思決定を自分の思い通りに誘導するためには、情報を出すタイミングとシチュエーションが非常に重要です。

 たとえば、自分の管轄する組織の業績がとても予算に届きそうにないと期中で分かった場合、エリートコースを歩んできたリーダーは以下のどちらかの対応をしがちです。

1. 業績報告会議のような皆がいる場で、… 続きを読む

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前野 智子

前野 智子

フリーライター。大企業・ベンチャー双方での就業経験や海外でのビジネス経験を活かし、ビジネス関連記事やインタビュー記事等の執筆を手掛ける。

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