旅する「真田丸」~真田一族の聖地巡礼(第1回)

真田郷/真田一族発祥の地、信州上田の郷を巡る

2016.02.25 Thu連載バックナンバー

 NHK大河ドラマ『真田丸』が人気だ。大坂夏の陣で徳川家康をあと一歩まで追い詰めた真田信繁(一般には幸村)を中心に、真田一族の生き様を重厚かつ快活に描いている。

 真田の居城だった上田城がある長野県上田市や、関ヶ原合戦後に父・昌幸と信繁が蟄居となった和歌山県九度山などは、さっそく観光客が押し寄せているという。本連載では、そうした真田一族に関連する地を毎回とりあげ、ゆかりの史跡や見どころとともに、真田の歴史・エピソードを紹介していく。

 第1回は信州上田の真田郷を取り上げる。真田三代の初代・真田幸隆やそれを継いだ昌幸が眠る、真田一族発祥の地である。

 

真田家の飛躍を支えた城【真田氏館跡・真田本城・砥石城】

 真田郷――現在の住所でいう長野県上田市真田町は、上田市の北西に位置する。電車の場合はJR上田駅からバスで訪れることとなる。

 まずは居館や城から巡ってみよう。真田郷のほぼ中央に位置する真田氏館跡は、昌幸が上田城に移るまで一族が居住していた場所。大河ドラマ内で家族が生活しコミカルな会話を繰り広げる屋敷は、ここにあったわけだ。地元では御屋敷の名で親しまれ、居館跡は公園として整備されている。敷地をぐるりと囲む土塁は、中世豪族の館跡として貴重な遺構だ。公園に併設している真田氏歴史館には、武具や書状など一族ゆかりの史料が展示されている。真田の歴史もわかりやすく解説されているので、居館跡とあわせて訪れたい。

 真田氏館跡から車で10分ほど行くと 真田本城がある。通常は居館で生活し、戦時などのさいにこの山城を使用したようだ。山頂に築かれた城からの眺めは素晴らしく、真田郷一帯や、後述する砥石(といし)城、越後(新潟県)の上越に通じる北国街道を一望。同じ光景を眺めながら、昌幸らも策を練ったのかもしれない。城の入り口まで車で行くことができるので、登山をする必要はない。

 真田郷には、もうひとつ一族と関連の深い城がある。それが… 続きを読む

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かみゆ歴史編集部

かみゆ歴史編集部

歴史コンテンツメーカー

歴史関連の書籍や雑誌、デジタル媒体の編集制作を行う。ジャンルは日本史・世界史全般、アート、日本文化、宗教・神話、観光ガイドなど。おもな編集制作物に『日本の山城100名城』(洋泉社)、『一度は行きたい日本の美城』(学研)、『戦国合戦パノラマ図鑑』(ポプラ社)、『系図でたどる日本の名家・名門』(宝島社)、『大江戸今昔マップ』(KADOKAWA)、『国分寺を歩く』(イカロス出版)など多数。お城イベントプロジェクト「城フェス」の企画・運営、アプリ「戦国武将占い」の企画・開発なども行う。公式サイトはwww.camiyu.jp

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